
Vol.7洗濯は子どもたちの明るい未来のために!?
~Kaji×Kajiハッピーシェア×横浜市 家事シェアセミナー第7弾レポート~
知ることや協力することで家事はもっと楽しく、もっと効率的にできるはず!それを実現するための「家事のコツ」や「家事をシェアするコツ」を全国各地に伝えてきたライオンは、男女共同参画推進に関する連携協定を締結した横浜市とともに市内各地で様々な人に向けたセミナーを実施しています。
2021年にスタートした横浜市との取り組みは5年目に突入!夫婦や家族で楽しく前向きに家事ができる環境を実現するためにも、まだまだ頑張っていきます。
「住みたい街」調査のランキングでいつも上位に入る横浜市。オシャレなイメージや各地へのアクセスの良さも魅力ですが、子育て環境がいいことも人気の要因のひとつ。少し郊外に行くと緑があふれていて、18ある行政区のそれぞれに子育て支援拠点があるのは子育て中の横浜市民にとってはうれしいところです。観光客もとても多いですが、街を歩けば、子連れのファミリーにもたくさん出会います。

今回は、そんな横浜市の子育て支援拠点のひとつで神奈川区にある「かなーちえサテライト」でセミナーを実施しました!

普段からこちらを利用している方をはじめ、近くに住んでいる方が10組23名(大人16名、子ども7名)参加してくれました!皆さん、絶賛子育て中ということで、今回は子育て中に多い「汚れもののお洗濯」のコツをたくさんお伝えしたいと思います!

子どもたちもパパママと一緒に話を聞くアットホームな雰囲気の中、かなーちえサテライトの現場責任者 小金澤絵美さんの進行でセミナーはスタート。横浜市政策経営局 男女共同参画推進課担当係長の佐藤あゆみさんのあいさつを経て、いよいよ我々の出番です!

今回の講師は、ライオンのお洗濯マイスター、大貫和泉さんとNPO法人ファザーリング・ジャパンの杉山錠士さん。これまでも各地でタッグを組んで、子育て中の人たちにお話をしてきた二人がかなーちえサテライトに集まった皆さんに洗濯とコミュニケーションのコツをお伝えします。
効率重視が3分の2!特に「時間」を重視

冒頭は大貫マイスターが担当。それぞれにとって家事とはどんなものか?どんなこだわりがあるのか?という普段はあまり考えそうにないことを考えるオリエンテーション。家事をする時に効率、クオリティ、分業、といったポイントのどれを重視しているのか?家事にはひとりひとり個性があり、周りの人はもちろん、夫婦でも違うことがありますが、その違いを知る機会もまたほとんどありません。そこで、この家事シェアセミナーで毎回行っているのが「家事シェアタイプ診断」です。
ライオンでは家事や家事分担に関する調査データを元に、家事への向き合い方を6つの家事シェアスタイルに分類しました。3つの質問に答えることで、自分はどのスタイルで、家事をどのように進めたいと思っているのかを診断するのですが、今回はこんな傾向が現れました。

一番多かったのは「タイムシフト型」、次いで「パラレル型」。いずれも効率を重視するタイプですが、この2つで参加いただいた大人16名のうち12名と、3分の2を占めていました。
共働きが多く、そこに子育てが加わり、さらにせわしなく毎日を過ごす子育て中の人たちが対象の時は、この効率重視の2タイプが上位に入ることは多かったですが、これまで圧倒的に多かったのは夫婦で一緒に同時進行で家事を進める「パラレル型」で、「タイムシフト型」がトップになったのは初めてのことだと思います。
「タイムシフト型」は、忙しい平日に備えて週末に作り置きをしておいたり、夕食の仕込みを昼のうちに済ませたり、という前倒しで準備をして時間の効率を上げていくタイプ。どうやら今回参加してくれた皆さんは、合理的に家事を進めたい人が男女ともに多かったようです。

ちなみに、実施後に行った参加者へのアンケートを見ると、「食器洗い」「お風呂掃除」「洗濯」に関して「ほとんどしない」と回答した男性はゼロ!一方で女性の中には同じ項目で「ほとんどしない」と答えた人がいました。今回参加した男性は日常的に家事にコミットしている方がとても多かったようです。
「パラレル型」にしても「タイムシフト型」にしても、効率を上げるためには二人で協力した方がいいわけです。様々なアンケートでは男性の方が家事のスキルや主体的に関わる意識が低いケースが多いという結果が見られますが、その点で今回参加した男性は家事に前向きなので、夫婦の間でスキルや意識のギャップが小さく、協力して効率アップを実践できる環境がある程度整っているのかもしれません。
次々出てくるコツにメモが止まらない!

大貫マイスターに続き、杉山さんが講師を務めたのは、コミュニケーションを円滑に進めるためのコツが満載の一般社団法人日本ほめる達人協会のメソッドを基にした「ほめ達セミナー」。

子どもも大人もほめられるとモチベーションが高くなることはみんなわかっていることですが、いざ自分がほめるとなるとなかなか言葉が出てこないという人も多いと思います。その背景には、そもそも人間には人のダメなところを見つける本能は備わっていますが、人のいいところを見つける本能はないという実態があるそうです。
なので、ほめるためには自分から「ほめるぞ!」と覚悟を決めなければいけません。そのほめるスイッチを入れるのに使えるのが、「S」から始まるほめ達の3つの口癖。「すごい!」「さすが!」「素晴らしい!」これを反射的に言うと、そこに続くポジティブなほめ言葉を探す習慣が出来てきて、慣れてきたらスッとほめ言葉が出るようになるということです。
ほんのちょっとのことですが、こういったコツが夫婦や親子のコミュニケーションをスムーズにしてくれます。参加した皆さんは熱心にほめ方のコツをメモしていました。

続いては再び大貫マイスターが登壇。いよいよ参加した皆さんが気になっている子育て中によくある汚れに対するお洗濯のコツについて伝えていきます。
クイズ形式で進むコツの伝授。その一問一問に対して真剣に取り組んでくれている皆さんからは回答が発表されるたびに歓声や驚きの声が上がります。そう、今回は会場がそれほど広くなかったので参加者の皆さんとの距離が近く、かつ子どもたちも一緒というアットホームな空間でのセミナーということもあって、すっかりリラックスしている参加者の皆さんのリアクションが大きめなのが本当にありがたかったです。講師としてはとってもやりやすい!

大貫マイスターによると、頑固な汚れはついてすぐに洗うことがポイントです。例えば、カレーを付けた洗濯物を洗う実験では、付けてすぐに洗うと約9割は落ちるものの1日経つと約3割とだんだんと落ちなくなってしまうという結果でした。とはいえ、いつもすぐに洗えるわけではありません。だからこそ、いろいろなコツを知っておいた方がいいですよね。
例えば靴下。においが気になる靴下を洗う時は表のままがいいか?それとも裏返しにした方がいいか?
答えは「裏返しにして洗った方がいい」です。
においの元となる皮脂がついているのは靴下の内側なので、裏返して洗った方がよいというのです。これは同じように皮脂汚れがつくワイシャツや肌着も同様。ただし、外側につく泥汚れが気になる場合は表のまま洗った方がよいということです。

子どもは元気いっぱいに外遊びをしたり、スポーツの習い事をしたりすることが多いので泥汚れに頭を悩ませることが多いですが、そんな泥汚れの汚れ落ちをアップさせるために最初にやっておいた方がいいのはどっちでしょう?靴下を水に浸す?それとも液体洗剤を靴下につける?
答えは「液体洗剤をつける」です。
泥の汚れは水に浸すことで汚れが繊維の中に沁みこんでいってしまうため、落ちにくくなってしまいます。雨の日の泥汚れが頑固で落ちにくいのはそのため。一方で、先に液体洗剤をつけると汚れが繊維の中に沁みこむのを抑制することができるのです。
他にも乳幼児期によくある、吐き戻したミルクの汚れの落とし方やカレーなどの食べこぼしの汚れを落とすコツなど、大人はもちろん、子育て中によくある汚れを落とすコツなどが盛りだくさんでした。

もちろん、皆さん一喜一憂するとともにメモも忘れません。
子どもたちの未来のために心がけてほしい洗濯

真剣な大人たちとは対照的に自由に過ごす子どもたち。セミナーが進んでいくと、会場にはだんだんおもちゃが広がっていきます。参加者のほとんどが子育て中だったので、そんな自由さも受け容れてもらえる温かい空間です。
この子たちにできるだけいい環境の中で大きくなっていってほしいですよね。
そんな未来への思いを実現するためにライオンが取り組んでいるのが “すすぎ1回”と“衣類のロングライフ化”を啓発する「Choose one Project」。

洗濯のすすぎの回数を減らすと使用する水の量が減ります。水道水や家庭用排水の処理のために、上下水道の施設ではポンプを稼働するなど、多くの電気が使われているので、節水をすることは節電につながりCO₂削減にも貢献できるのです。すすぎ1回でちゃんと汚れが落ちるのか不安に思う人もいるとは思いますが、ライオンの「NANOX one」をはじめ、すすぎ1回に対応している洗剤もたくさんあるので、子どもたちを育む地球の環境を守るためにも検討してみてもらえたらということです。
ちなみに、節水と節電を実現すると、必然的に水道代や電気代の節約にも繋がります。地球だけではなくお財布にも優しいのです!これから教育費などがかさんでいく子育て中の皆さんにとっては本当にありがたいところですよね。
参加した皆さんがお洗濯のコツとともに、未来に向けた思いを共有したところでセミナーも最終盤を迎えたのですが…まだまだ続きます!

熱心にメモを取っていた皆さんからの質問が止まりません!
保育園でつけてきた絵具の落とし方や、ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の違い、液体洗剤と粉末洗剤の違い、ほめているのになかなか響かない人にはどうしたらいいか?など次々と手が挙がり、それぞれが直面している悩みについて、大貫マイスターが丁寧に答えていきました。
出来れば全ての質問にお答えしたいところですが、さすがにタイムリミット。名残惜しさもある中で、セミナーは終了しました。

事後アンケートには、こんなコメントが届きました。
■夫婦二人で参加出来てよかったです。本当にありがとうございました。また、このようなセミナーをやっていただきたいです。
■(商品の)説明を読んで、よりライオン製品を選びたいと思いました。
■洗濯に関する手軽な基礎知識を増やせてよかったです、ありがとうございました。
皆さん喜んでいただいて本当によかったです。
そして「今回のセミナー参加をきっかけに、今後、家事参画しようと思うか?」という問いに対しては、「かなり思う」「まあまあ思う」が合わせて約8割。男性は85%を超えていて、残りは「既に十分参画している」という回答!横浜市の男性、素敵です。
また、こんなコメントも。
■すすぎ洗いの設定を頑張ろうと思いました。
そう、アンケートで今回の話を聞いて「すすぎ1回を実施したいと思うか?」という質問では答えてくれた人の100%が「思う」と回答!理由は「水道代を節約できるから」がトップで「環境によいと思うから」「すすぎ1回でも汚れ落ちは変わらないと理解したから」が続きました。
洗濯は日々行うことですが、洗うものが多い子育て世代はさらにたくさんやらないといけないですよね。そんな皆さんに思いが伝わって本当に良かったです。
横浜市の子どもたちが永くいい環境の中で育っていけるように!引き続き市内各地でみんながハッピーに過ごすためのコツをまだまだ届けにいこうと思っていますので、よろしくお願いします!