Vol.3洗濯物が増える季節!春のお洗濯セミナーには質問が殺到!
~Kaji×Kajiハッピーシェア×横浜市 オンライン家事シェアセミナー第3弾レポート~
新型コロナウイルスの感染拡大による行動制限もひと段落。いよいよ外へ飛び出したい春がやってきました。ライオンもこの春に新しいビルに移転し、気持ちも新たにこれまで以上に張り切っています!これまでも、日常の家事を効率的にすませて、時間を有効活用したい方々に向けて、「家事のコツ」や「家事をシェアするコツ」を全国各地に伝えてきましたが、さらに力を入れて皆さんにお役に立てればと思っています。
今回は、男女共同参画を推進する横浜市とともに実施してきたセミナーの第3弾!ここまでの2回では、「食事の後片付け」そして「お風呂掃除」について伝えてきましたが、 第3弾では、気温も上がり洗濯物が増えてくる3月ということで、「お洗濯」のコツにフォーカス!ライオンの調査でも「料理」と並んで家事シェアがすすんでいないことがわかっている「お洗濯」。きっと役立つ情報をお届けできるはずです。
今回も自宅から参加することができるオンライン形式。行動制限が緩和されてきたとはいえ、小さいお子さんがいる方や、移動が難しい方にとっては、オンライン形式は気軽に参加できるというメリットがあります。もう、皆さんすっかりオンラインに慣れていますよね。一方で、我々は引っ越したばかりのライオンの新社屋で初めてのオンラインセミナーとあって、実はちょっとドキドキしていました。
家事について、コミュニケーションについて、
大事なことを再確認
参加いただいた11組のうち子育て世代の30代が半数を超えていた今回のセミナー。誰もが多様な選択を実現できる社会を目指す横浜市。その中で様々な取組をしている政策局男女共同参画推進課の齋藤亜希さん、そして同じく男女共同参画推進課の杉山拓さんのあいさつからスタートしました。
続いて、ライオンが実施した様々な調査で分かった家事や家事分担に関するデータを元にしたオリエンテーションをお洗濯マイスターの大貫和泉さんが実施。「あなたにとって家事とは?」というテーマは普段あまり意識しないことだと思います。家事に対する意識や考え方は人によって大きく違うこともあります。調査データの中には、こうした様々な人たちの声が含まれています。そんな他の人の意識や考えを聞くことは、自分たちの家事を客観的に見る貴重な機会にもなりますし、家事に対して感じている不満や疑問が自分たちだけのものではないということも知ることができたと思います。
家事への思いを再確認したら、次はその家事をスムーズにシェアするために必要な家族とコミュニケーションのコツを伝える「ほめ達セミナー」。NPO法人ファザーリング・ジャパンの杉山錠士さんが一般社団法人日本ほめる達人協会のメソッドを伝えます。
実は今回の実施後のアンケートにはこんな声が届きました。
■家事についての話でほめる方法を教えてもらえると思ってなかったので新鮮だった。
確かに!我々はずっとこのスタイルで実施してきたので違和感がなかったのですが、考えてみればそうですよね。ただ、このほめ達セミナーのポイントは、ほめる方法を知ることだけでなく、それを家族に実践することでそれまで以上にポジティブなコミュニケーションを取るきっかけにできることです。セミナーの中に『ダメ出しは本能 ほめるは覚悟』という部分がありますが、人はどうしてもできていないところに目がいってしまうもので、本能的にダメ出しがあふれてしまいます。いいところを探すことは自分からやろうとしないとできないということなので、その部分だけでも意識が変わればと思います。
またこんな声もありました。
■ほめる所の話をもう少し詳しく聞きたかったです。日頃の感謝について、パートナーと伝え合えるワークが設けられるとより良いのかなと思いました。
おっしゃる通り、こういうセミナーがきっかけでパートナーに感謝を伝える体験をするだけで、心理的なハードルはきっと変わるはずです。ぜひ、今後の参考にさせていただきます!
みんなが気になっていたお洗濯の疑問とは?
最後は大貫マイスターによる、お洗濯のコツを伝える時間。大貫マイスターによると、洗濯は、洗濯物をかごに入れるところから始まり、「洗う」「干す」「取り込む」「畳む」と工程は多いものの、だからこそ工程ごとに担当分けを考えることが可能な、実はシェアしやすい家事とのこと。まさに上手にコミュニケーションを取りながら家事シェアするのにピッタリということですね。
お洗濯セミナーはこれまでも実施したことがありますが、今回は少しアレンジを加えて行いました。というのも、募集の時点で参加者の皆さんからセミナーで聞きたいことを書き込んでいただいたのですが、お洗濯に関する質問がとても多く届いたので、途中途中でその質問の答えを織り交ぜていったのです。
今回はその中から一部を紹介します。
例えば、こんな質問を事前にいただきました。
■効率よく洗濯できるのは洗濯機の容量の何割ですか?洗濯物をいっぱいに入れてしまうと、汚れ落ちが悪いという話を聞きました。本当でしょうか?
今回もZOOMの投票機能を使ってクイズに答えてもらうなど、オンラインでもできるだけリアルタイムで参加できるような形式で進めていったのですが、まさにそのクイズにもあったもの。大貫マイスターによると、効率よく洗濯するためには7~8割程度までにした方がよいとのこと。洗濯物の汚れは、洗濯機の中で洗濯物同士がグルグルと回る中でこすれ合うことで落ちます。いっぱいに詰め込んでしまうと中で洗濯物がしっかりと回らないため、やはり汚れ落ちの力は落ちてしまうんだとか。洗濯の回数は出来るだけ減らしたいところですが、欲張ってはいけないということですね。
続いて、こんな質問。
■全ての服を裏返して洗って、そのまま外干ししているが正しいですか?
これもクイズの中にある内容でしたが、今回はちょっと詳しくお伝えしました。大貫マイスターによると、裏返しにした方がいいものと、そうでないものがあるそうです。ポイントは表裏のどちらが汚れているか?食べこぼしなど服の表側が汚れている時はそのままの方がよいのですが、裏側が汚れているものは裏返した方がよい。裏側が汚れている服なんてあるのかな?と思うかもしれませんが、肌に直接触れる肌着やニオイの気になる靴下は裏側に皮脂や汗の汚れが付くもの。こういったものは裏返しにした方がいいそうです。
ちなみに、今回様々な質問をいただきましたが、この質問のように「正しいですか?」という聞き方の質問が多かったのが印象的でした。きっと、親や友達から聞くなど、何かのタイミングで知った情報を信じてその方法をとってきたけど、それが適切な情報なのかという漠然とした不安があったのでしょう。洗濯に限らず、何気なくやってきた家事が適切かどうかを聞く機会は本当に少ないですよね!だからこそ、ライオンはこういったセミナーを通じて、皆さんに家事の情報をアップデートしてもらうことは大切だと考えています。
また、今まではセミナーの中で伝えてこなかったこんな内容の質問もありました。
■夫婦2人、子ども1人の3人家族で、洗濯機の買い替えを検討していますが、ドラム式のメリット、デメリットを教えてください。
この質問は複数の方からいただきました。家電量販店に行くと本当にたくさんの洗濯機が並んでいますから、皆さん縦型にするかドラム式にするか悩むところですよね。大貫マイスターによると、機種によって違うのであくまで一般的な傾向にはなりますが、ドラム式は縦型より値段は高い傾向にあるのですが、使う水の量が少ないことと、乾燥する力は縦型より優れているものが多いそうです。乾燥までを一気に任せられるという意味では手間は減るでしょう。
いずれにしても一長一短ではあるので、洗濯機を置く場所のスペースや洗濯機の値段などご家庭の事情に合わせて選ぶことになるとは思いますが、参考になればと思います。
今回のセミナーでは、このようにいろいろな質問が出ることからも、日々の家事の中でも洗濯は存在感があって、その効率的な方法に関心を持っている人が多いことを改めて実感。オンラインではありましたが、質問に答えることで参加してくれた方々に今まで以上に深く伝えることができたように感じました。
唯一の心配だった新社屋での初開催。Wi-Fiが途切れないか?などオンラインならではの不安もありましたが、おかげさまで問題なく終えることができました。
セミナー後のアンケートでは、今回のセミナーが「今後の家庭での家事シェアに役立つ内容であったか」という質問に対して「かなり役立ちそう」「まあまあ役立ちそう」と答えた方が合わせて9割を超え、とても好評でした。
また、フリーアンサーではこのような意見が届きました。
★洗濯技術について学べてとても参考になりました。 また、このセミナーを見た家族が、家事の正しいやり方さえわかれば家事をもっとやりたいとは思うので、家事を学べるような機会があれば是非参加したいとのことでした。
★今日の泥洗い、ジーパン干し、部屋干し時間は全く知らなかったので とても役に立ちました。 家事効率の料理編、掃除編をやってくださると大変嬉しく思いますので、 期待しております。
★休日にオンラインで開催してくださったことで、家族と一緒に参加させていただくことができました。 LIONの方から専門的なお話も聞くことができたので、家族で家事について見直すきっかけにもなりました。
★子どもと楽しく家事シェアについて知りたいです。
家事を学べるチャンスへのニーズや、料理や掃除など他の家事についての興味、また夫婦のみならず子どもも含めた家事シェアを求める声などを聞き、改めて取り組みの方向性が間違っていないことを再確認することができました。
だからこそ、これからも横浜市と力を合わせてこの取り組みを出来るだけ続けていくことや参加する機会を増やせるように、試行錯誤していきたいと思いますので、楽しみにしていてください!