「ファザーリング全国フォーラムinおおいた」にて、秘密結社「主夫の友」と共同で「夫婦円満サミット」を開催しました!
日南市から羽ばたき、新たな地でのチャレンジ
日南市との夫婦円満都市推進プロジェクトも順調に推進。
イベントに参加した夫婦のその後のインタビューで、日常の些細な喧嘩がなくなり、互いが思いやり、夫婦が一緒に楽しく家事に取り組む姿を確認できました。この夫婦円満へのメソッド「ほめる達人を目指す」と「家事ギャップ解消トレーニング_キープ・ドライキッチン!」を他でも展開しようと考えている矢先、そのチャンスがめぐってきました。
今回は、ファザーリングジャパンの全国大会。ということは、参加者はこれまでの家事に消極的な男性陣とは異なり、家事や育児に積極的なパパ達。私自身、彼らの会話の中で驚いたのは、初めて耳にした「専業主夫、兼業主夫」というワード。それほど彼らは、家事や育児を主体的に行っているのです。
でも、そのような家庭内に家事ギャップなど皆無なのではないか、このメソッドが通用するのかと、ひそかに不安を抱きながら、参戦しました。
盛り上がった「夫婦円満サミット」
今回のイベントでは、ファザーリングジャパンの中のプロジェクトのひとつ「秘密結社 主夫の友」のメンバーと共同で「夫婦円満サミット」と題し、夫婦円満の秘訣についてのミニセミナーとトークセッションを行いました。
「男は仕事、女は家庭」という、既成概念にとらわれることなく、自ら家事育児にコミットすることを選んだ主夫の友メンバー。基調講演の中には、普段なかなか聞くことができない“主夫家庭”の実状がふんだんに盛り込まれ、驚きの連続でした。例えば、お子さんの乳幼児検診の時にお父さん一人で連れていくと「あれ、今日、お母さんはどうしたのですか?」から始まって、「大丈夫ですよ。・・・ってお母様に伝えて下さいね」と言われたというお話。みんな笑ってしまいましたが、お母さんが連れてこなきゃ行けないの?! 日々そんな中での子育ては、戸惑いもあり、テレもあり、理不尽に感じることもあり、大変だっただろうなと思いました。また一方で、主夫の皆さんの悩み事は、普段女性たちから聞くのと同じものも多く、本当に勉強になりました。
そして、家事ギャップ解消のミニセミナーでは、いつものように「家事ギャップ」の説明に始まり「食事の後片付けセミナー」、そしてほめる達人、松本秀男専務理事による「ほめ方セミナー」を展開。家事育児に積極的な男性が多い参加者が中心だったので、みんな前のめりに聞いてくれました。さすが、ファザーリングジャパンのイベント!これほど男性が食器洗いに食いついてきたのは初体験!終わった後も自分の家で困っていることについて質問されるほどでした。
そしてラストは、本日のメインイベント!夫婦円満都市推進プロジェクトのメンバーと主夫の友メンバーによるトークセッション。ここでは、それぞれの立場から、夫婦円満について話し合いました。
何が夫婦円満を妨げているのか?というテーマでは、私も常々感じていた「性役割意識」に対する議論が白熱。そしてどうすればこれからもっと夫婦円満が進んでいくか?というテーマでは、ほめる達人松本理事から「家庭円満授業の義務化」という素晴らしいアイディア。一方、主夫の友メンバーからは「プレパパ(パパになる前の男性)スクール」や「家庭科教育の強化」など、もっと若い中高生に向けた教育の必要性も語られました。次々と面白い提案が出てきて、本当に時間が足りなかったです。
「夫婦円満サミット」は、笑いの渦に包まれ、また時に、皆が「わかる、わかる」とうなずき、会場全体が一致団結、熱気溢れる2時間でした。
一人で解決できる「ワークライフバランス」をはるかに越えた、夫婦二人で解決しなければならない「夫婦ライフバランス」を経て、ようやく夫婦円満な家庭にたどり着いたというパパの体験談は、とても興味深いものでした。家庭内でのもめごと、世間の目や風当たり、さまざまなご苦労があるのだと感じました。この夫婦ライフバランスをとるには、コミュニケーションが重要!という話にも、合点がいきました。
Lideaのブースでも、たくさんの夫たちの声を集めてきました
今回のイベントでは、会場の一角にLideaのブースを設置し、夫婦円満都市推進プロジェクトをご紹介しました。大分県の行政の方を始めとして、いろいろな方にライオンの取組みをご紹介し、賛同・賞賛の声をいただきました。
でもこんな夫たちとの会話の中からも、彼らが持つ様々な悩みを知ることができました。
子どもに関することで時間をとりたいと思っても、職場ではなかなか理解が得られない。相談したくても、周囲には同じような悩みを持っている人がいない。
家庭では、家事はその時できる方がするという形でシェアしているけれど、夫婦それぞれにやり方や理想形があるので、なかなか満足のいく状態にならない。
妻の納得が得られないと揉める事になるので、手を出さない領域もあるなど・・・
ここでも、家事や育児に積極的だからこそ、社会でも家庭内でも、新たな葛藤があるのだということがよくわかりました。
安藤代表理事との久々の再会
6年前、内閣府の男女共同参画推進事業の一環のセミナーで登壇者としてご一緒したファザーリングジャパンの代表理事安藤哲也さんにも、久々にお会いできました。
全国から集まったFJのメンバーひとりひとりに安藤さんは「あの子は、いくつになった?」「相変わらず子育て、楽しんでる?」「この間の問題は、うまく解決した?」などと声をかけていらっしゃいました。メンバーの皆さんが嬉しそうに近況報告をしている姿もあちこちで見かけました。「これだけのメンバーが集結し、本当に楽しそうに、そして仲間意識を持って活動しているのも、安藤代表のそのきめ細やかな心遣いとリーダーシップがあるからですね」という私の言葉に、「僕はたいしたことはしていないよ。ただ、悩みを抱えているパパ達に、同じような悩みを持ちながら一歩先を行く先輩パパを紹介し、一緒に考えられる場を作っているだけ。」
だから、こんなにも男性達が(おしゃべりが止まらない女性達のように・・・偏見?)つながりの輪を広げ、近況を語り合ったり情報交換しているのだなと思いました。
家事を楽しんでシェアするために
家事は、分担して押し付け合うものではない。
しなければならない義務になってしまうと、負担になってしまう。
でも、快適な生活、おいしい食事、自分や家族の健康を大切にしたいと思うなら、家事はそのためのもの。みんなで暮らす家の事だから、みんなで取り組むようになったらいいなと思っています。
なぜ必要かがわかると、したくなる。
効果が見えると、もっとチャレンジしてみたくなる。
他の人が楽しそうにしていると、自分もやってみたくなる。
そんな家事情報を作って伝えて行きたいと決心した日でもありました。
リビングケアマイスター
杉本 美穂
すぎもと みほ
家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験してきました。
毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすくお伝えしていきます。