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あれから1年半。家事ギャップ解消の向こう側にあるものとは?
宮崎県日南市協力企画 Kaji×Kaji ハッピーシェア! in 日南市

Vol.8あれから1年半。家事ギャップ解消の向こう側にあるものとは?

やあ、家事と音楽をこよなく愛する男、KJだ。

春、心も体も晴れやかになるこの季節。皆さんはいかがお過ごしだろうか?
我々は、そんな春の匂いに誘われてまたも宮崎県日南市にやってきた。思えば1年半前に、この地で産声を上げた「夫婦円満都市推進プロジェクト」
日南に来ると「ただいま」という言葉が自然と口から出るほどになった。

1年半という時間は、いろいろなものが変わるには十分な時間である。世間では働き方改革という言葉が当たり前のように聞かれるようになり、男女ともに家庭への意識がより高まっているように感じる。

“ほめる”は定着している

今回は、我々が日南にやってきた時に出会い、夫婦円満都市推進プロジェクトに、最初に関わってくれた3組の夫婦(いわば「オリジナル3」とでも言おうか)のうち2人の、1年半が経った今に迫った。

新婚間もなくプロジェクトに参加し、1度目の再会では第一子妊娠という嬉しい報告をして聞かせてくれた川口夫妻の妻、光(ひかり)さん。里帰りしてお子さんを産み、現在ははじめての親子3人暮らしを楽しんでいる。

息子さんを抱き幸せそうな光さん

「洗濯も食器洗いもシレッとやってくれます。夜勤明けでも頑張ってくれて、本当に助かります」
洗濯も!?すでに新たなステージに進んでいるように感じる。

一方、以前のインタビューでその洗濯への興味を話していた田鹿夫妻の夫、倫基(ともき)さんはというと。

「やってはいるんですけどね。やっぱり畳み方が違うという話にはなります。食器洗いのような共通ルールがほしいです(笑)

家事について話す倫基さん

あのビルゲイツもやっていたという情報を得て、食器洗いを「ゲイツタイム」と名付けた田鹿さん。そっちの方はどうだろうか?

「妻に褒められて気持ちよくやってます。例えば夜に帰ってきて、妻たちが寝ている間に食器洗いをして寝ると、翌朝起きてきた時に、妻から、おかげで気持ちよく朝ごはんが作れる、ありがとうって。具体的に褒めてもらえるのが嬉しいですよね」

忘れないうちにLINEで思いを伝えるという光さんもほめるということは増えたのだろうか?

「ほめることは定着しましたね。一番多いのはやっぱり“ありがとう”あとは・・・“さすが”かな」

これに倫基さんが反応する。

「そう!“さすが”は鉄板です!(笑)やる気が出ます。“すごい”もうれしいんですけど、それよりも上。前提として、そもそもできると思われていると感じます。そうなると本当にうれしいですよね」

変化は家事だけにとどまらなかった

子どもが生まれ家族が増えるという人生の大きな変化を迎えた川口家。夫の竜平(りゅうへい)さんの変化はここにも表れたという。

「家にいるときはだいたい子どもを見ていてくれます。もともと子どもが好きなんでしょうけど、それだけではないと感じています。出産に立ち会ってくれたんですけど、その後でLINEが来て“出産では何もできなかったから、後のことは頑張る”という決意表明のようなもので。びっくりしたけど、うれしかったです。私は今育休中で、周りの友達からは、育休中は夫から時間があると思われるから大変、という話を聞いていたんですけど、うちにはそれがないんです」

夫婦円満都市推進プロジェクトでは、互いの思いややり方にギャップがあることだけでなく相手側の苦労を知るきっかけにもなることが一つのテーマとなっている。夫の立場では知ることができない妻の出産の大変さに考えが及んだのは間違いなくひとつの効果だと感じる。
その言葉に倫基さんも加わる。

「そもそも家事の話って今まではケンカの時にしか出てこなかった(苦笑)。今は、普通の話の一つとして出てくる。それはお互いに求めているものに差があるとわかった上で話ができるからだと思います。セミナーを受けたことで夫婦が同じマインドセットができたと感じます。だからこそ建設的な話ができるようになりました、それは家事のことだけに限りません」

改めて、夫婦円満都市推進プロジェクトの目的は「夫婦円満をバックアップすること」であり、家事ギャップ解消セミナーで食事の後片付けのメソッドやほめ方を伝えることはそのための方法の一つ。短いセミナーでは夫婦の間にある問題すべてを解決することは難しいが、その根本にある“すれ違う思いに気づくきっかけのひとつ”になれたことが実感できたのは心から嬉しく思った。

さて、そんな日南市では、さらに夫婦円満を後押しする“独自の”展開があった。果たしてそれはどんなものなのだろうか?

この記事を作成・監修した
マイスター

杉本 美穂

リビングケアマイスター

杉本 美穂

すぎもと みほ

家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験してきました。
毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすくお伝えしていきます。

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