みなさん、こんにちは。
研究開発部門で広報を担当している「めーちゃん」です。
みなさん、こんにちは。
研究開発部門で広報を担当している「めーちゃん」です。
平井研究所がある江戸川区では、50年以上の歴史を持つ科学教育センター事業を推進しており、区、学校、区民の3者が協力して身近で起こっている化学現象やその面白さを子どもたちに教えています。
ライオンでは、身近な生活の中で体験する『汚れが落ちるしくみ』を学ぶ実験教室を15年以上継続して実施しています。
2024年11月16日、江戸川区立瑞江小学校で、洗剤の主成分である「界面活性剤」の実験教室を実施しました。
当日はライオンから10名の研究員がボランティアとして参加し、子どもたちが安全に楽しく学べるようサポートしました。
はじめに、子どもたちが「界面活性剤」という聞き慣れない言葉に親しみを持てるように、「石鹸の始まりは?」「昔はどんなもので洗っていたの?」などのクイズを行いました。
3択で手を挙げて答えてもらうと、徐々に子どもたちも盛り上がってきました。
クイズに答える子どもたち
次に、本題の界面活性剤についての実験です。
子どもたちは、机の上にあらかじめ準備しておいた実験道具が気になっていたようで、ついに実験ができるという「ワクワク感」が伝わってきました。
先生役の研究員が前で説明をしてから、いよいよ実験のスタートです。
各卓に研究員がついて、子どもたちに説明をしながら実験を補助しました。
1つの実験が終わるごとに、子どもたちから観察したことを発表してもらい、研究員がその理由を解説します。
界面活性剤の働きに関する4種類の実験を行いましたが、実験が進むにつれて、発表したいと手を挙げる子どもが増え、興味が膨らんでいく様子が見られました。
実験を見守る研究員
実験結果を一生懸命メモする子どもたち
続いて、界面活性剤と深い関わりのある泡に関する実験です。
これまでの実験教室でよく質問されていた「泡を割れにくくする方法」について、シャボン玉の実験を通して学びました。
泡の膜の仕組みを学んだうえで、どうしたら泡が割れにくくなるのかを予想しながら、グループごとにオリジナルのシャボン液を作り、洗剤を薄めただけのシャボン液と性能を比較しました。
上手くシャボン玉が作れた子どもも、思い通りにいかない子どもも、みんな一様に楽しんでいました。
シャボン玉実験の最後に、挙手してくれた1人が子どもたちを代表して「なぜその組成がいいと思ったのか」「その組成のシャボン液は実際に割れにくくなったか」を発表してくれました。
オリジナルのシャボン液づくりの実験を通して、事前に予想を立てて試行錯誤しながら商品をつくりあげていく開発のプロセスを体験いただけたかなと思います。
シャボン玉を上手に膨らませる子どもたち
代表してみんなの前で発表してくれました
小学生には難しい内容も多かったのですが、実験教室後のアンケートでは「洗剤のいろいろな仕組みを知ることができた」「もともと理科は好きですが、今回の実験でもっと興味がわいた」といった感想が寄せられました。
身近な「洗浄」や「泡」の実験を通して、科学の面白さを体感することができたようです。
ボランティア研究員にとっても、日常生活と科学の接点を子どもたちに伝える貴重な経験となり、さらに、科学を楽しむ子どもたちの様子を間近に感じることで活力を得ることができました。
今後も科学の面白さを伝えるために活動していきたいと思います。
関連記事 研究所の活動