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東海大学付属高輪台高校への理科教育支援を行いました

2024年04月26日 研究所の活動

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みなさん、こんにちは。

研究開発部門で広報を担当している小林です。

ライオンの平井研究所では、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校である東海大学付属高輪台高校1年生のカリキュラムの一環として、生活の中にある科学に目を向け、探求心を深めてもらうことを目的に、10年以上継続して教育支援活動を行っています。

 

2024年2月8日に東海大学付属高輪台高校の理科実験室にて界面活性剤に関する実験教室を、2月16日にライオン平井研究所での、研究所見学と製品開発に関する講義を行いました。

実験教室の様子

実験教室の様子

実験教室の『表面張力の実験』では、水面に浮かんだ1円玉が、界面活性剤の働きでどのような挙動を示すかを観察しました。

高校1年生には少し難しい内容もありましたが、事前に表面張力の勉強をしてくださっていたので、当日はしっかり理解しながら、授業を楽しんでもらえました。

 

『界面活性剤の実験』では、身近な洗濯の場面で、界面活性剤がどのような働きをしているのかを実感いただきました。

油汚れが落ちていく様子にみなさん、興味津々でした。

また、翌週のライオン平井研究所では、一般公開していない研究所内の見学を行い、技術進歩の歴史や製品づくりに対する想い、高校の実験室とは違う、製品を生み出す現場を肌で感じてもらいました。

 

見学後には、「ハブラシ開発」と「衣料用洗剤開発」の講義を受講いただきました。

ハブラシ開発の講義では、歯みがき行動の習慣化に向けてライオンが行ってきたことや、一本のハブラシの中に、様々な技術が詰め込まれていることをお伝えしました。

 

衣料用洗剤開発についての話では、生活者に寄り添った発想や粘り強い研究開発、また製品への想いなどが印象に残ったようで、講義後はたくさんの質問をしていただきました。

平井研究所見学の様子

平井研究所見学の様子

事後アンケートでは「普段何気なく使っていた石鹸や洗剤などが沢山の実験やテストを経て出来ていることを改めて実感しました。」「洗剤の開発といっても製品のデザインや使いやすさ、機能性など洗剤の成分以外のところでも開発が行われていることにとても驚きました。」などのコメントをいただき、実験・見学・講義を続けて体験することにより、校外学習として有効な時間を過ごしていただいたようでした。

 

また、「今回の見学や講義を通して研究職もおもしろそうだと思いました。」「自分も将来研究者や学問を生かす仕事に就きたいと思った。」などの記載もあり、将来の職業観の醸成につながる良い機会にしていただけたようです。

 

今後も、進路を考える時期の生徒に身近なライオン製品を通した、科学や企業の研究職を紹介し、理系職に興味を持ってもらえるキャリア教育の場を提供していきたいと考えています。

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