みなさん、こんにちは。
研究開発部門で広報を担当している小林です。
みなさん、こんにちは。
研究開発部門で広報を担当している小林です。
平井研究所がある江戸川区では50年以上の歴史を持つ科学教育センター事業を推進しており、区、学校、区民の3者が協力して身近で起こっている化学現象やその面白さを子どもたちに教えています。
ライオンでは身近な生活の中で体験する『洗濯で汚れが落ちるしくみ』を学ぶ実験教室を15年以上継続して実施しています。
2023年度は、11月11日、11月25日の2日間、江戸川区立臨海小学校にて、洗剤の主成分である「界面活性剤」の実験教室を行いました。
(少しお時間が経ってしまいましたが、お伝えさせてください。)
当日はライオンから研究員が15名、ボランティアとして参加し、子どもたちが楽しんで学び、安全に実験ができるように進めていきました。
はじめに界面活性剤という聞き慣れない言葉に親しみを持ってもらうため、「石鹸の始まりは?」「昔はどんなもので洗っていたの?」など、界面活性剤にまつわるクイズを行いました。
3択で手を挙げて答えてもらうと、大人しくしていた子どもたちも徐々に盛り上がってきます。
次に、本題の界面活性剤についての実験です。
机の上には、見慣れない実験道具が準備されており、教室に入ってきたときから子どもたちも気になっていたようでした。
ついに実験をすることができるという「ワクワク感」がこちらにも伝わってきます。
先生役の研究員が前で説明をしてから、いよいよ実験のスタートです。
各卓に研究員がついて、子どもたちに説明をしながら、実験を補助します。
1つの実験が終わるごとに、子どもたちから観察したことを発表してもらい、先生がどうしてそうなったのかを解説します。
界面活性剤の働きに関する実験を4種類行いましたが、実験結果を発表したいと手を挙げてくれる子が実験を追うごとに増えていき、子どもたちの興味が膨らんできたことがわかる実験教室でした。
続いて、界面活性剤と深い関わりのある、泡に関する実験です。
昨年の実験教室でもっと知りたいと要望があった、泡を割れにくくする方法について、シャボン玉の実験を通して学んでもらいました。
泡の膜の仕組みについて学んだ上で、どうしたら泡が割れにくくなるのかを予想しながら、グループごとにオリジナルのシャボン液を作り、洗剤を薄めただけのシャボン液との性能を比較しました。
上手くシャボン玉が作れた子どもたちも、思い通りにいかない子どもたちも、みんな一様に楽しんでいました。
最後に、「シャボン玉のお手玉」体験を行いました。
手で触れるとすぐに割れてしまう「シャボン玉」ですが、表面が毛羽立っている軍手をすることにより、シャボン玉が割れずにお手玉ができることを体験してもらいました。
割れずに何回お手玉ができるかをお互い競い合い、最後まで子供たちは大盛り上がりでした。
小学生には難しい内容も多かったのですが、実験教室後のアンケートでは、「界面活性剤の働きについてよく知ることができた。」「どうしたらシャボン玉が割れにくくなるのかがわかった。」と書かれており、身近な「洗浄」や「泡」に興味を持ってもらう体験となったようです。
参加したボランティア研究員にとっても、日常生活と科学の接点を小学生に直接伝えられる貴重な経験となり、科学を楽しむ様子を間近に感じることで活力をもらえた活動となりました。
今後も科学の面白さを伝えるために活動していきたいと思います。
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