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COP28ジャパン・パビリオン 環境省主催セミナーに登壇しました

2023年12月27日 環境コミュニケーション

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みなさん、こんにちは。
サステナビリティ部門で脱炭素を担当している「TP」です。

 

2023年12月8日、アラブ首長国連邦のドバイで開催された、およそ200の国・地域が気候変動問題を話し合う国際会議「COP28」のジャパン・パビリオンセミナーで行われた環境省主催セミナー”The Seminar for Net-Zero and Well-Being in Life”にライオンの取締役兼上席執行役員 小林健二郎が登壇しました。

 

小林取締役のプレゼンテーションでは、「消費者の生活習慣が持つ大きな可能性と、どうやってその可能性を実現するか」をテーマとして、生活習慣の重要性、当社が推進してきたエコの習慣づくり、そのエコ習慣がもたらしうるインパクト、習慣づくりの成功要因などについて紹介しました。

プレゼンを行う小林取締役(写真左)

プレゼンを行う小林取締役(写真左)

国際エネルギー機関(IEA)のレポート”Net Zero by 2050”によれば、2050年のCO2削減量のうち行動変容が占める割合(4%)は、技術革新やすでに市場に出ている技術(合わせて96%)に比べて小さいと推測されています。
日々の生活で地球温暖化のために気をつけて行動してもあまり意味ない!?
いえいえ、そんなことはありません!

 

CO2排出量を消費ベースの会計から見れば、65%は家庭部門とリンクしているという国連環境計画の報告書や研究もあり、これは、家庭部門がCO2排出を大きく削減するために重要な部門であることを示唆しています。

プレゼンテーション資料より

プレゼンテーション資料より

当社が推進してきたエコの習慣づくりの具体事例として、洗剤などの「つめかえ習慣」を紹介しました。
「つめかえ」は今や日本ではかなり定着した習慣ですが、世界的には、プラスチック使用量の多い従来のボトルを使った商品が主流です。

 

つめかえのパウチボトルや軟包装材といった省プラ包装を使うことで、なんと、プラスチック使用量とプラスチック由来のCO2を80%も削減できます。
省プラ包装が仮に世界10億世帯に広がれば、約2,000万トンのCO2が削減できます。
ひとつの家庭、ひとつの行動によるCO2削減効果は小さくても、世界全体で、毎日繰り返される習慣のインパクトは大きなものになるのです。

プレゼンテーション資料より

プレゼンテーション資料より

登壇された国際機関(OECD)のスピーチでは、9カ国の17,000世帯を対象に、エネルギー、輸送、廃棄物、食料の各分野における環境政策に対する意識、行動、支持について行った調査の結果、本当に重要なのは、(環境にやさしい商品・サービス等の)「選択肢の有無」、「選択肢の利便性」、そして「手頃な価格」であることがわかったというお話がありました。

 

松澤環境省地球環境審議官からもライオンが進めている省プラ包装のエコ習慣は、この3点を満たし、廃棄物も削減できる点で評価されました。

質疑応答の様子

質疑応答の様子

COP28のような8万5千人も集まるこのような大規模な国連会議にライオンが参加したのは初めてでした。

 

5分という短いプレゼンテーション時間のため、部所横断のチームや環境省と入念に準備を進めてきました。
この5分が私たちの未来を変えていくきっかけになってくれることを心から願っています。
ぜひ、プレゼンテーションの動画もご覧ください。
(当社のプレゼンテーションは53:50あたりからです)

The seminar for Net-Zero and Well-Being in Life

COP28では、化石燃料からの脱却などの行動を求める決議文が採択されました。
これから日本のみならず、世界全体で脱炭素の行動を加速させることが必要です。
さぁ、一緒に習慣を変えていきましょう!

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