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ライオングループの2030年温室効果ガス削減目標がSBT1.5℃目標の認定を取得しました

2023年04月27日 環境コミュニケーション

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みなさん、こんにちは。
サステナビリティ推進部の矢島です。

 

当社は事業成長をはかりながら脱炭素社会の実現に貢献するため、2019年に2050年に向けた長期環境目標「LION Eco Challenge 2050」を策定しました。
具体的には、2050年までに事業所活動におけるCO排出量ゼロ、およびライフサイクルにおけるCO排出量半減、を目指し、2030年までに事業所活動におけるCO排出量を30%削減(基準年2017年)、およびライフサイクルにおけるCO排出量を30%削減(基準年2017年)、となっています。

 

2020年にはCO削減目標が、パリ協定が求める水準に整合し、科学的根拠に基づいた目標であることを認定する、SBT認定(well-below2℃:産業革命前のレベルと比較した世界の気温上昇が2℃を十分下回る水準)を取得しました。

 

一方、近年、地球温暖化問題が深刻化し、”気候危機”とも呼ばれるようになっています。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)1.5℃特別報告書で気候変動への脅威への世界的な対応の強化などに関する報告がなされ、2020年に英国グラスゴーで開催されたCOP26では世界が1.5℃を目指すことが合意されました。
さらにその後、日本の2030年度の削減目標も26%削減から46%削減(2013年基準)と引き上げられました。

 

こうした動きを踏まえ、2022年に当社は、LION Eco Challenge 2050の事業所活動におけるCO削減目標を、2030年30%削減から1.5℃目標水準である55%削減(2017年基準)へと引き上げました。

同時に2030年までに電力をすべて再生可能エネルギー由来に切り替えることも決定しました。
そこで2030年削減目標の引き上げを受けて、SBT1.5℃目標認定の申請を行い、2023年3月31日に認定を取得しました。

 

■今回認定されたGHG(温室効果ガス)削減目標(2030年目標)
・スコープ1※1 +2※2 のGHG排出量(絶対量)を55%削減(基準年2018年)
・スコープ3※3 のGHG排出量(絶対量)を30%削減(基準年2018年)
・再生可能電力の年間調達を100%に増加(2018年0%)

 

※1 スコープ1:自社での燃料使用による直接排出量
※2 スコープ2:自社が購入した電力、熱の使用による間接排出量
※3 スコープ3:自社のバリューチェーンで排出される間接排出量(スコープ1、スコープ2を除く)
のうち、購入商品・サービス、および販売した製品の廃棄

Science Based Targetsロゴ

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SBT認定取得の際には、申請後に認定基準に沿って、厳密な審査が行われます。
今回は2020年に取得した時よりもより詳細な事項に関する質問を多くいただき、認定までに予想以上の時間を要しました。
世界でSBT認定企業数が2,500社超に達している現在、認定審査も厳格になっていることを再認識しました。

 

今回SBT1.5℃認定を取得しましたが、これは短期目標です。
2050年にネットゼロを達成するための長期目標の設定をコミットし、認定を取得する企業も増えつつあります。
また、目標策定だけでなく、目標達成に向けた削減施策の実行が求められています。

 

当社グループは、今年2023年4月に国内の事業所で使用する電力の再生可能エネルギー化100%を達成し、また、省エネ型設備投資を促進するためにICP※4の活用を推進するなど、事業所におけるCO削減の取り組みを加速させています。
※4 Internal carbon pricing:企業が独自に炭素価格を設定し、組織の戦略や意思決定に活用する手法

 

さらに、環境負荷の低い商品の提供と、その商品を通じて生活者のみなさまが地球にやさしい生活を前向きに取り組むことができるような「エコの習慣化」に向けた取り組みも進めていきます。

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