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江戸川区立二之江第二小学校で研究員によるボランティア活動(科学実験教室)を行いました

2022年12月12日 研究所の活動

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みなさん、こんにちは。
研究開発本部、広報担当の小林です。

 

平井研究所がある江戸川区では50年以上の歴史を持つ科学教育センター事業を推進しており、区、学校、区民の3者が協力して身近で起こっている化学現象やその面白さを子どもたちに教えています。
ライオンでは身近な生活の中で体験する『汚れが落ちるしくみ』を学ぶ実験教室を15年以上継続して実施しています。

 

2020年、2021年はコロナ禍で中断していましたが、今年は3年ぶりに開催し、2022年10月22日、11月5日の2日間、江戸川区立二之江第二小学校にて、界面活性剤の実験を行いました。

 

ライオンから研究員が各日10名、ボランティアとして参加し、子どもたちが楽しんで学び、安全に実験ができるように進めていきました。

 

はじめに「界面活性剤」という聞いたことのない言葉に親しみを持ってもらうため、クイズ形式で子供たちに参加してもらいました。
「石鹸の始まりは?」「昔はどんなもので洗っていたの?」など、3択で手を挙げて答えてもらうと、おとなしくしていた子どもたちも徐々に盛り上がってきます。

クイズに答える子どもたち

クイズに答える子どもたち

次に、本題の界面活性剤についての実験教室です。
机の上には、見慣れない実験道具が準備されており、教室に入ってきたときから子どもたちも気になっていたようでした。
ついに実験をすることができるという期待感と「ワクワク感」がこちらにも伝わってきます。

 

先生役の研究員が前で説明をしてから、いよいよ実験のスタートです。
ボランティア社員も近くの子どもたちに説明をしながら、実験を補助します。
1つの実験が終わると、観察したことを発表してもらい、どうしてそうなったのかを先生に解説してもらいます。
界面活性剤の働きに関する実験を4種類行いましたが、実験結果を発表したいと思う子が実験を追うごとに増えていき、子どもたちの興味が膨らんできたことがわかる実験教室でした。

  • 実験を見守る研究員

    実験を見守る研究員

  • 発言する小学生

    発言する小学生

続いて、泡に関する実験です。
手を洗う回数が増え、泡を目にする機会が増えていますが、泡の色は何色?泡の膜はどうなっている?ということを実験で観察してもらいました。
明るい教室での色の観察は簡単ではないので、実験前に動画を見てもらい、泡膜の色の見え方を予想しながら実験を進めました。

 

最後に、「しゃぼん玉のお手玉」の実験を行いました。
手で触れるとすぐに割れてしまう「しゃぼん玉」ですが、表面が毛羽立っている軍手をすることにより、しゃぼん玉が割れずにお手玉ができることを体験してもらいました。
コロナ前はストローを使って、自分たちでシャボン玉を作っていましたが、マスクを外さずにシャボン玉を作るコロナ対策バージョンでの実験で安心して楽しんでもらいました。

  • 泡膜の色を動画で視聴

    泡膜の色を動画で視聴

  • 泡の色の観察(参考)

    泡の色の観察(参考)

小学生には難しい内容も多かったのですが、実験教室後のアンケートでは、「界面活性剤を用いた浸透作用を理解できた」「しゃぼん玉の膜が薄いことが印象に残った」と書かれており、身近な「洗うこと」や「泡」に興味を持ってもらう体験となったようです。 

 

3年ぶりの開催で、コロナ対応の実験の考案など、準備に時間がかかったところもありましたが、参加したボランティア研究員は普段接することのない小学生を相手に、日常生活と理科の接点を直接伝えることができ、小学生から活力をもらえた活動となりました。

 

当社としても継続的に行っている地域貢献活動の一つなので、今後も状況に合わせて実施していきたいと思っています。

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