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都立小松川高校への理科教育支援を行いました

2022年11月24日 研究所の活動

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みなさん、こんにちは。
研究開発本部、広報担当の小林です。

 

ライオン(平井研究所)では、身近な生活の中にある科学への探求心を深めてもらうため、理系学生向け教育支援として、講義や研究所見学を行っています。

 

2022年10月21日、近隣の江戸川区にある都立小松川高校の生徒に研究所見学、実験教室を実施しました。

 

小松川高校は最寄り駅が平井研究所と同じ「JR総武線・平井駅」で2019年から地域貢献活動として、研究所見学を行っています。
昨年はコロナ禍で実施できませんでしたが、今年は人数を絞って対面で実施することができました。

 

はじめに、界面活性剤についての実験を行いました。
自然界にある洗浄成分の一例として「ムクロジ」の実を用いて泡立ちを確認し、身近な台所用洗剤を使用した界面活性剤の4つの作用について実験を行いました。
汚れを落とすことは日常で目にする場面は多くありますが、実験で作用ごとに1つずつ観察するのは初めてのようでした。

 

今回来訪したのは、もともと理系に興味を持っている理系部活動の地学部、生物部、化学部に所属する生徒14名でした。
実験を始める前にどんな結果になるかを考え実験を進めていきましたが、実験後、結果をみながら自発的に考察をはじめ、こちらからの問いかけにも積極的に答えるなど活気のある実験教室となりました。
学校で学んだ知識が生活の中でどのようなことに使われるかということを結びつけて考える機会になったようです。

  • 講義に参加する生徒たち

    講義に参加する生徒たち

  • 植物の「ムクロジ」の果皮の泡立ちを体験

    植物の「ムクロジ」の果皮の泡立ちを体験

実験の後は、展示施設や研究現場、また構内にある「ムクロジ」の木も見て回り、一般公開していない研究所見学を行いました。

 

見学後のアンケートでは、興味を持つポイントが様々あり、ライオンの環境に対する取り組みや、新しい習慣作りに貢献している点、製品に対する思いや技術、開発の経緯など、ライオンの研究開発現場を知ってもらうきっかけに繋がりました。
また、「将来、社会に役立つ新しいものを作りだしたい」といった進路選択にもつながる校外学習となったようです。

 

2年ぶりに対面で実施することができ、開始前に緊張した面持ちだった生徒も、見学が終了したころには打ち解け、質疑も多くあり、充実した表情が印象的でした。
今後も地域貢献そして、職業観の醸成につながる活動として継続して行っていきたいと思っています。

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