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花王と協働でつめかえパックを回収してリサイクルする実証実験を始めました

2020年12月25日 環境コミュニケーション

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みなさん、はじめまして。
CSV推進部 環境戦略室の「エヌ」です。

近年、海洋プラスチックが問題になったり、法律でレジ袋が有料化されるなど私たちの生活の中でプラスチックとの向き合い方を見直す時期に来ていると感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

ライオンの環境目標「LION Eco Challenge 2050」では2050年までにプラスチックの高度な資源循環を目指しています。
「LION Eco Challenge 2050」についてはこちら

ライオンは、プラスチックの高度な資源循環を目指して、①製品やサービスの提供を通した3R+Renewableの徹底に加えて ②使用済み容器包装プラスチックや製品プラスチックの自主回収の実施 に取組んでいきたいと考えています。

これまでに、使用済みハブラシを回収して植木鉢などにリサイクルする活動を2015年から進めています。
ハブラシ・リサイクルプログラムについてはこちら

そして、この度洗剤やシャンプーなどの使用済みのつめかえパックについて、花王さんと協働で回収してリサイクルする実証実験を始めました。

花王さんは2015年から「リサイクリエーション活動」で循環型社会への新しいシステム・ライフスタイルの提案として地域の方々やパートナー企業と協働して、使用済みの洗剤やシャンプーなどのつめかえパックを回収し、再生プラスチックに加工して提供する活動を鎌倉市など国内5カ所で推進されてきました。

2019年12月から両社のプロジェクトチームが立ち上がり、何度となくテレビ会議を通して議論を重ねて、ようやく2020年10月30日から使用済みつめかえパックの回収事業「すみだリサイクリエーション」をスタートすることができました。

回収場所は両者にゆかりのある墨田区にある「イトーヨーカドー 曳舟店」です。
下の画像は「イトーヨーカドー 曳舟店」の回収BOXと展示の写真です。

イトーヨーカドー曳舟店での回収BOXと展示の様子

イトーヨーカドー曳舟店での回収BOXと展示の様子

回収したつめかえパックはブロックや3Dプリンタのフィラメント(3Dプリンタで使用する造形用の原料)に再生し、リサイクルの重要性を伝えるイベントで活用するなど、さまざまな用途に役立てるとともに、一部をより高度なプラスチック再生技術の開発に使用する予定です。
すみだリサイクリエーション動画

リサイクルしやすくするため、使用済みのつめかえパックは洗ってから回収ボックスに入れていただく呼びかけも行っています。
使用済みつめかえパックの洗い方動画

今後、現在の取組に関しての課題解決を進めながら、徐々に店舗・地域・参加企業の拡大を進めてゆく計画です。

回収としては、社会インフラとしてのつめかえパック拠点回収構築を目標としています。
さらに、リサイクルとしては、回収したつめかえパックを再度つめかえパックに戻す「水平リサイクル」が究極の目標です。
そこに至るまで、さまざまな方々と協力関係を結んで行きたいと思います。

みなさんも是非、関心を持っていただき、みなさんの地域でも回収の機会ができた際には、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

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