Vol.5
子どもたちが洗濯物を持って走る!? 大人気の楽しい家事体験!
~Kaji×Kajiハッピーシェア×明石市 家事シェアセミナー第5弾レポート~
知ることや家族で協力することで家事はもっと楽しくもっと効率的にできるはず!それを実現するための「家事のコツ」や「家事をシェアするコツ」を全国各地に伝えてきたライオン。今回は、2022年からジェンダー平等の推進に関する連携協定を締結している明石市で実施した家事シェアセミナーの第5弾の模様をレポートします。
3月に行った前回は家事を学ぶだけでなく楽しむことを目指して、チームで協力していかに早く、いかに効率的に乾くように洗濯物を干すかを競うゲーム形式のワークショップを開発して実施しました。これが大好評だったことを受けて、もちろん今回もお洗濯レースを実施!果たして今回はどのような結果になったのでしょうか?
熱戦の舞台は明石駅前の複合施設「パピオスあかし」。明石市民は無料で遊べるプレイルームやこども図書館などがあり、『子育てしやすいまち』として全国的に知られる明石市で子育てファミリーが集まり、親子で楽しく過ごす定番スポットになっています。
今回もテーマは「お洗濯」。これまでも明石市ではお洗濯やお手伝いをテーマに家事シェアセミナーを実施してきましたが、今回は過去一番の注目度でした。というのも、チラシや明石市の子育てアプリなどで募集を開始したところ、応募が殺到!実に定員の3倍以上の応募が集まったのです!のべ3年にわたって行ってきた取り組みが、浸透してきたのかもしれませんし、もしかしたら前回のお洗濯レースの評判が口コミで広がったのかもしれません。いずれにしてもたくさんの人に興味を持ってもらえたことが何よりうれしいです。
3倍を超える倍率の中から抽選で選ばれ、参加してくれたのは16家族。大人と子ども合わせて53名。過去最多となりました!また、子どもたちの年齢も4,5歳から小学校低学年くらいまでが中心と前回よりもやや年齢が高い子どもたちが多い状況となりました。この変化がお洗濯レースにどういう影響を及ぼすのか?期待がかかります。
今どきの夫婦の家事トレンドは効率重視の「パラレル型」
子どもたちは別室で、工作タイム。ライオンのこどもハブラシにデコシールを貼ってオリジナル歯ブラシを作ったり、ハロウィンをテーマにした工作をしたり思い思いの時間を過ごす中、大人たちはレースへのはやる気持ちをグッとこらえて、まずはkaji×kajiハッピーシェアおなじみのセミナーからスタート。基礎知識や心構えをしっかりとお伝えします。
ライオンのお洗濯マイスター大貫和泉さんによる「あなたにとって家事とは?」を一緒に考えるオリエンテーションでは、今回もそれぞれの家事との向き合い方がわかる「家事シェアタイプ診断」を実施。
3つの質問に答えて家事シェアのタイプを診断するものですが、今回明石市のセミナーに参加した方の傾向は、一番多かったのが「パラレル型」。僅差で続いたのが「タイムシフト型」でした。この2つはいずれも効率を重視するタイプです。前回横浜でこの診断テストを実施した時も「パラレル型」が多かったことを踏まえると、今どきの夫婦は「効率重視」がトレンドなのかもしれません。
特にタイプが違う夫婦がお互いの価値観や考えをすり合わせるためには、コミュニケーションを取ることが大切です。続いては、円滑に会話を進めていくためのメソッドを伝える時間。特別講師のNPO法人ファザーリング・ジャパンの杉山錠士さんが一般社団法人日本ほめる達人協会のメソッドに基づいた夫婦で協力していくためにコミュニケーションのコツについてのお話しです。夫婦でも親子でもなかなか思い通りに進まないときの心の持ち方について役立つ内容が満載でした。
また、子どもたちと力を合わせて行うワークショップの前には「親子で楽しむ洗濯と魔法の声掛け」も伝えました。大貫マイスターからの説明に加えて、杉山さんからは子育て経験やパパ向けの講演の中でも好評な「子どもがやる気になる声掛け」について説明。例えば、感謝の言葉やほめるだけではなく「〇〇ちゃんに任せるよ!」とちゃんと子どもたちに頼むことの重要性などについて話しました。
さあ、続いてはいよいよお待ちかね!Kaji×Kajiハッピーシェアセミナーオリジナルのゲーム形式のお洗濯ワークショップが始まります!子どもたちの活躍がカギを握るワークショップですから、この声掛けを参考に、皆さん張り切ってどうぞ!
部屋干しと外干しではちょっと干し方が変わるのです!
さあゲームの開始です。セミナー会場には参加者全員が集結してスタンバイ!
改めて、ルールを説明すると、4つのチームに分かれた参加者が力を合わせて、用意された洗濯物を干していきます。
まずチームの中から洗濯物を干す担当のパパを一人選出。子どもたちは、たくさんある洗濯物の中から干すものを1つ選んで、交代で干す人のところまで持っていきます。すべての洗濯物が干し終わったらゲーム終了。
勝敗のポイントは、干し終わるまでのスピードと室内で洗濯物を早く乾かすことができる効率的な干し方ができているか?そして、子どもたちに対する声かけです。勝ったチームから順番に好きなライオンの商品を選べるとあって大人たちの目の色が変わります。
子どもたちは順調に洗濯物を運べるか?干す担当のパパたちは効率的な干し方が出来るのか?
各チーム、洗濯物を持っていく子どもの順番など入念な作戦会議を行って準備は万端。
さあ、いよいよスタートです!
各チーム、素晴らしいスタートダッシュとともに、次々と洗濯物が運ばれて行きます!
パパとの連携もスムーズです!
ちなみに皆さん基本的に初対面。このわずかな時間でチームの団結力を高めてくれました。
スピードが勝敗をわけるとあって、考えながらもとにかく干すことに集中するパパたち。きっと家でもこんなスピードで洗濯物を干したことはないでしょう。
「干す場所が、足りない…」
そんなことをつぶやいていたパパもいましたが、あるものでどうにかするのも家事においては大切なスキルです。
見ている大人たちもしっかり声かけ!もしかしたらいつもは「早く持ってきて!」「なんでこれなの?」と言っている人も、今日は干す担当のパパと、子どもたちを全力で応援しています!
パパたちは全ての洗濯物を干し終えたところで挙手!手が挙がるたびに各チームの子どもたちから大きな歓声が上がります!そして全てのパパの手が挙がってゲーム終了!
今回は結果から紹介しましょう!コチラです!
優勝は80ポイントの赤チーム!
2位は僅差ですが、78ポイントの黄色チーム!続いて3位がピンクチーム、4位が青チームという結果になりました。
スピードにおいてはトップを黄色チームにゆずりましたが、角ハンガーの干し方で高得点を獲得してカバーし、他の項目でも安定していた赤チームは本当に素晴らしかったです。
干し方の項目は、それぞれのチームの干し終えた洗濯物を、角ハンガーからくつ下まで大貫マイスターがチェックして、採点しました。
その中でも、今回「部屋干し」という条件だからこその採点となった「ワイシャツ」と「ジーンズ」の干し方のポイントについて解説しましょう。
まずワイシャツを早く乾かすための干し方のポイントは「襟」。表面積を大きくした方が早く乾くので、“襟を立てた状態で”ハンガーにかけることが望ましいのですが、どのチームも立てていなかったので10点満点には至りませんでした。そのうえで点数の違いが出た要因は「ボタン」です。
空気の通りをよくするためには、ボタンはすべて外しておいた方が乾きやすくなります。「部屋干し」の場合、風で飛んでいってしまう心配がないのでボタンはひとつも留めないのがベスト。一方、「外干し」の場合は、飛んで行かないように1~2個のボタンを留めておいた方がよいのです。全てのチームはおそらく型崩れしないようにとボタンを留めていたのですが、その留めていたボタンの数が違ったので、少ない方が高得点。たくさん留めていたチームの得点は低くなりました。
「ジーンズ」もまた「部屋干し」と「外干し」では少し違います。複数の洗濯ばさみを使って筒状になるように干すことが空気の通りが良くなる干し方。そしてジーンズで最も乾きにくいのは布が重なっている後ろのポケットの部分なので、普段着る状態、つまりオモテのままで干すことがベストです。ただ、「外干し」の場合は紫外線で色あせしてしまう心配があるので裏返しにした上で筒状にした方が良いのです。
こちらは皆さんしっかりとオモテで干していたのですが、ちゃんと筒状になっていたかどうかで、点数に差が出ました。
ちょっとしたことですが、「部屋干し」と「外干し」で違いがあることに、参加した皆さんからは「知らなかった」という声が上がっていました。
小学生くらいの子どもたちのスピードはすごい!
冒頭でもお伝えしたように3月に実施した時よりもやや年齢が高い子どもが多かった今回。洗濯物を持っていくスピードが格段に速かったことが印象的でした。人前ということもあってパパもママも応援モードだったので、声かけも素晴らしく、さらにスピードアップしたのかもしれません。普段からこんな風にあっという間に洗濯物を干し終わることができれば、きっと時間にも余裕が出るはずです。
そして、あまりにスピードが速かったことから、想定外のことが起こりました。それは時間が余ったのです(笑)。今までこんなことはありませんでした。
もちろん、残った時間も有効活用!時間が許す限り皆さんからの質問にもお答えしました。質問タイムも盛り上がり、大満足の中でセミナーは終了しました。
おかげさまで終了後のアンケートでも「質問形式のセミナーが良かったです」といううれしい反応がありました。今後はこういう時間も大切にしていきたいです。
その他に、届いた声としては…
■洗濯に関する色々なことが知れてとても参考になりました。家族間での協力を大切に他の家事にも取り組んで行きたいです。
■干し方の説明があり今後のやり方を見直します。
■たくさん知識が得られました。ありがとうございます!家族全員で共有できたのでとてもよかったです。
■毎年してほしいです(こどもの意見)。洗濯の干し方がとても参考になりました。他のものもいろいろ紹介していただきたいです。(冬物、ふとんなど)
お子さんの感想!しかも「毎年してほしい」とは本当にうれしいです!また「知識を家族全員で共有できた」というのも我々の狙い通りなので、よかったです。こういった皆さんの言葉が力になります。貴重なご意見ありがとうございました!
環境にいい洗濯の仕方とは
今回のセミナーの中では、ライオンが取り組んでいるチャレンジについても皆さんにお伝えしました。
それが「Choose one Project」。
サステナブルな社会の実現に向け、“すすぎ1回”と“衣類のロングライフ化”を啓発する活動です。
すすぎを1回にすることが、どうサステナブルな社会の実現につながるのでしょうか?
すすぎの回数を減らすと当然、使う水の量が減ってきます。水道水や家庭用排水の処理のために、上下水道の施設ではポンプを稼働するなど、多くの電気が使われているので、節水は節電に繋がりCO₂削減にも貢献できるというわけです。
家で使う水のうち、洗濯、掃除、食器洗いの中では、最も多くの水を使う洗濯*1。ライオンの調査によると、洗濯をするときに毎回すすぎを2回以上している人は約6割いました。すすぎ1回に対応している洗剤もたくさんあるので、可能であれば1回にすることを検討してみてほしいというエコの習慣化に向けた取り組みです。
*1:2023年 衣類・洗濯実態調査、ライオン調べ
ちなみに、縦型の洗濯機の場合、すすぎを1回にすることで36リットル*2、500mlのペットボトル約70本分も節水できるというから驚きです!
*2:主要4社の縦型洗濯機における衣類3Kg・標準コースで洗濯した場合の平均の時間と水量(すすぎ2回約123L/回、すすぎ1回約87L/回)より算出
すすぎ1回で使用できる洗剤には容器の裏面に「すすぎ1回OK」のマークや「すすぎ1回」という文字が入っていますが、今回受講した皆さんには、そんなすすぎ1回でOKの洗剤「NANOX one」をお土産に持ち帰っていただきました。
普段はなかなか聞けない洗濯の知識が学べて、ゲーム形式のワークショップで楽しめて、環境にも貢献できるお土産もゲット。大人にも、子どもたちにとってもいい思い出になったのではないでしょうか?
家事を楽しいと感じられる経験はなかなかないと思いますので、これからもいろいろな工夫をしてセミナーを実施していきたいと思います。ぜひ楽しみにしていてください!