みなさん、こんにちは。
サステナビリティ推進部の「エヌ」です。
2023年2月19日、神戸市のふたば学舎にて行われた図工のワークショップ内で、地域住民の方々によって分別回収された使用済みハブラシから再生された定規を、参加されたみなさんに配布し、使用していただきました。
みなさん、こんにちは。
サステナビリティ推進部の「エヌ」です。
2023年2月19日、神戸市のふたば学舎にて行われた図工のワークショップ内で、地域住民の方々によって分別回収された使用済みハブラシから再生された定規を、参加されたみなさんに配布し、使用していただきました。
ライオンはサーキュラーエコノミーを促進する企業連合「ジャパン・サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ(J-CEP)」に参加しています。
2022年11月から3月にかけて、神戸市の協力のもと、J-CEP参加企業であるアミタ株式会社、サンスター株式会社、三井化学株式会社、ライオン株式会社の共同プロジェクトとして、使用済みハブラシ回収実証を神戸市長田区のふたば学舎「エコエコひろば」で実施しました。
この試みは、自治体・リサイクラー・化学メーカー・ブランドオーナーがそれぞれの立場・視点で資源循環を考える第一歩として行いました。
ライオンではこれまでにもハブラシ再生定規を作成してきましたが、今回初めて色付けをしていない再生したプラスチックの色を活かしたデザインにしました。
ハブラシを集めて混ぜると、こんな色になるんです。
ふたば学舎は、昭和4年に二葉小学校として建設され、戦災・震災を乗り越えた建物を、震災の体験学習やコミュニティー交流の場として活用している場所です。
その2階に設けられた「エコエコひろば」は、近隣の方々が不要なものを持ち寄ったり、その場でリフォームしたりしながら、おしゃべりを楽しむ素敵な空間です。
この場所では、定期的に図工ワークショップが開かれています。
このワークショップに参加されたみなさんに、ハブラシ再生定規を使っていただきました。
参加されたみなさんからは「資源回収への協力が目に見える形で戻ってくると嬉しい」等、取り組みに対する前向きな声をいただきました。
今回の実証実験では、プラスチック素材の分別を容易にするため、ハブラシをハンドルの色で透明・不透明に分けて回収したほか、市民のみなさんが事前に洗浄してくださるなどの配慮により、品質の良い再生プラスチック(ポリプロピレン)の成形品が得られました。
一方で、ハブラシ毛や金属片などが含まれるヘッド部分の切除、色だけでは判別できないプラスチック素材の分別、ポリプロピレン以外のプラスチックの活用、再生プラスチック成形工場稼働に必要な再生プラスチック量確保などの課題も明らかとなりました。
使用済みプラスチックの回収リサイクルを社会に根づかせるためには、回収、分別、解体、洗浄、運搬、保管、成形をいかに効率よく環境負荷の低い形で構築できるか、製品そのものをいかにリサイクルしやすい設計に変えていくかなどの検討が必要ということを感じました。
また、この機会に競合企業であるサンスターさんとも話し合う機会が得られ、ともに進めることの重要性や楽しさを感じることができました。
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