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ライオン社員が使うカフェトレーにサステナブルなチャレンジ!

2023年02月13日 ハブラシリサイクル

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みなさん、こんにちは。
サステナビリティ推進部の「エヌ」です。

 

ライオンではハブラシ・リサイクルプログラムに取り組んでいます。
使用済みのハブラシを回収・再生し、再びプラスチック製品に使用する活動です。
これまで、植木鉢・定規に、最近では猫の殺処分を減らすことを目的とした「LOVE CAT, LOVE EARTH, さくらプロジェクト」の返礼品であるネコトイレにも活用しています。
「LOVE CAT, LOVE EARTH, さくらプロジェクト」

 

活動が大きくなるにしたがって、再生品利用も拡大してきており、今回はカフェトレーを紹介します。
実は、ライオンの本社は2023年春から新しい場所(台東区)に移転しました。

 

このチャンスに社員食堂で使う大量のカフェトレーを、使用済みハブラシをリサイクルした再生プラスチックのトレーにしようと、地元企業の協力を頂きながら作成するプロジェクトを始めました。
社員が食事をとる時に必ず使うトレーにすることで、「社員全員で進めている活動」ということを再認識するツールとして作成しました。

完成したカフェトレー

完成したカフェトレー

トレー本体の制作には、タカプラリサイクル(荒川区)さんと台和(台東区)さんに協力をお願いしました。
議論を重ねるうち、ハブラシ再生プラスチックトレーの実現には2つの課題があることがわかりました。
・ラーメンなどの重いものや、高温水洗浄に耐えられる強さの確保
・洗っても落ちない印刷

 

そこで、さまざまなテストを行い、再生プラスチックを80%と強度を高める無機粉体を20%配合した材料を採用しました。
印刷はタック印刷(墨田区)さんに相談し、レーザー印字を採用することにしました。
レーザー印字にすることで印刷を落ちにくくできる上に、原版を必要としないため何通りものデザインが実現可能になりました。

  • タカプラリサイクルのみなさん

    タカプラリサイクルのみなさん

  • 台和さんでの射出成形

    台和さんでの射出成形

タック印刷さんでのレーザー印字

タック印刷さんでのレーザー印字

トレーの色を決めるのも大変でした。
レーザー印字は色が指定できないので、いくつもテストピースを作り、印字テストをして色を決めました。

  • テストピースへの印字テスト

    テストピースへの印字テスト

  • タック印刷さんで印字テスト成功

    タック印刷さんで印字テスト成功

こうして、ようやくトレーが完成しました。
このトレーはライオン本社と明石工場で使用し始めています。

ライオンの明石工場のみなさん

ライオンの明石工場のみなさん

このトレーには100種類の印刷パターンがあって、次の写真の「おいしい話」のところが違います。

コロナ禍で「黙食」になっていましたので、社員同士が楽しく食事ができるような話題のキッカケにしたいと考えました。

今回作成したトレーは、再生プラスチック由来なので一枚一枚色が少し違っていたり、強度もバラついていたり、リサイクルの難しさを感じました。
でも、地元のみなさんと一つの成果がつくれたことは、とても嬉しいです。

 

最後に、今後はハブラシリサイクルの再生品にはこのマークが付けられます。
いつかみなさんの目にも留まる日が来るよう頑張ります。

ハブラシリサイクルマーク

ハブラシリサイクルマーク

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