サステナビリティ重要課題1 サステナブルな地球環境への取組み推進
目標
事業所活動におけるCO2排出量の削減を目指します。
目標
ライフサイクルにおけるCO2排出量の削減を目指します。
目標
自社の排出量を上回るCO2削減により、社会におけるカーボンネガティブを目指します。
目標
3R(Reduce〈削減〉、Reuse〈再利用〉、Recycle〈再資源化〉)とRenewable〈持続可能な資源の活用〉を積極的に推進します。
指標(2030年) | 石化由来のプラスチック使用率⇒70%以下 |
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指標の進捗 (2023年実績) |
96%(国内) 包装・容器のサステナブル材料使用率 3.9% |
2030年までの グローバル共通施策 |
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目標
ライフサイクルにおける水使用量の削減を目指します。
衣料用粉末洗剤等の容器・包装材料には、古紙パルプを配合した再生紙を使用しています。
当社の製品・容器には再生プラスチックを積極的に採⽤しています。液体製品の本体容器やハブラシのブリスター包装には、飲料用PETボトルなどからの再生材料を活用しています。
プラスチックの種類 | 製品分野 | 製品名 | 再生プラスチックを使用しているパーツ |
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ポリエチレンテレフタレート | 台所用洗剤 | CHARMY Magica 本体 | ボトル |
液体衣料用洗剤 | トップ クリアリキッドつめかえ 香りつづくトップ Sweet Harmony つめかえ |
つめかえパウチ | |
ハブラシ | クリニカPRO ハブラシ ラバーヘッド | ブリスタードーム | |
ポリエチレン | 柔軟仕上げ剤 | ソフラン アロマリッチ本体 | ボトル |
液体衣料用洗剤 | トップ スーパーNANOX ニオイ専用 つめかえ用超特大 再生プラ使用(おかえりつめかえパック) | つめかえパウチ |
数量限定品を含む
一部の商品の容器・包装材料に、サトウキビから砂糖をつくるときに残る「廃糖蜜」やトウモロコシ等の植物を原材料の一部とするバイオマスプラスチック(植物由来のプラスチック)を活用しています。
プラスチックの種類 | 製品分野 | 製品名 | バイオマスプラスチックを使用しているパーツ |
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ポリエチレンテレフタレート | 液体衣料用洗剤 | NANOX one 本体、本体大 | ボトル | 柔軟仕上げ剤 | ソフラン エアリス本体 | ボディソープ | hadakara ボディソープ(液体)本体 | デンタルリンス | NONIO マウスウォッシュ NONIO プラスホワイトニング デンタルリンス クリニカクイックウォッシュ システマ EXデンタルリンス 等 |
ハミガキ | クリニカアドバンテージ ハミガキ他 | チューブ | |
ポリエチレン | 液体衣料用洗剤 | NANOX one・NANOX oneニオイ専用つめかえ NANOX 自動投入 等 |
つめかえパウチ |
衣料用漂白剤 | ブライトSTRONGつめかえ特大 | ||
ハンドソープ | キレイキレイ薬用ハンドコンディショニングソープつめかえ | ||
キレイキレイ薬用泡ハンドソープ携帯用 | 外装袋 | ||
手指消毒剤 | キレイキレイ薬用手指の消毒(ジェルプラス、ジェル) | ||
制汗デオドラント剤 | Ban 汗ブロック ロールオン、スティック |
一般社団法人日本有機資源協会の認定要件を満たした商品については、バイオマスマークを掲示しています。詳しくは、一般社団法人有機資源協会のホームページをご覧ください。
容器・包装・製品材料の削減については、製品ライフサイクルの視点から評価項目を設定した「ライオン エコ基準」の「材料調達」「物流」「廃棄」の各段階に該当する評価項目を定めています。衣料用洗剤、柔軟仕上げ剤、台所用洗剤など「濃縮化による容器のコンパクト化」、設計技術の高度化による「軽量化設計」を推進しています。
プラスチック製の本体容器は、内容物を詰め替えることで繰り返し使うことができます。また、つめかえ用フィルム容器は、本体容器よりも容器の材料が少なくてすみます。重量も軽く、使用後の容積も小さくなるため、家庭から出るごみの削減にも貢献しています。
今後も、ReduceとReuseの両方からプラスチック資源の使用量を最小化していきます。
当社グループの提供する商品は、使用後に適切な方法でリサイクルされるよう、取り組みを行っています。
当社グループは、容器包装リサイクル制度に基づき、特定事業者として再商品化委託費用を拠出しています。同制度に基づく状況については、公益社団法人日本容器包装リサイクル協会のホームページを参照ください。
公益社団法人日本容器包装リサイクル協会当社は、既存の社会インフラでのリサイクルにとどまらず、より高品質なリサイクルを目指して、日用品メーカー、リサイクラー、小売業、自治体と協働のもと、使用済みの製品及び容器・包装材料のリサイクル実証活動を行っています。
リサイクル対象物 | 活動名 | 実施地域等 | 主要な協働先 |
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ハブラシ | ハブラシ・リサイクルプログラム | 全国1000ヶ所以上 | テラサイクルジャパン合同会社 |
自治体共同ハブラシリサイクル | 墨⽥区、板橋区、台東区 | 髙六商事株式会社 | |
つめかえパック | 協働リサイクリエーション | イトーヨーカドー曳⾈店 ウエルシア薬局(東京都、埼⽟県の⼀部地域) |
花王株式会社 株式会社イトーヨーカ堂 ウエルシア薬局株式会社 ハマキョウレックス株式会社 |
神戸プラスチックネクスト みんなでつなげよう。つめかえパックリサイクル |
神戸市内75ヶ所・3施設 | 神戸市 日用品メーカー 流通企業 リサイクル関連企業 計18社 |
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ボトル | みんなでボトルリサイクルプロジェクト | 東⼤和市、狛江市、国立市 | ⽇⽤品メーカー3社 ヴェオリア・ジャパン合同会社 株式会社digglue |
2024年5⽉31⽇時点
パートナーシップでプラスチック容器・包装資源の循環を推進
花王とライオンは資源循環型社会の実現をめざし、プラスチック製のつめかえ用フィルム容器(以下、フィルム容器)のリサイクルに企業の枠を超えて取り組んでいます。
リサイクルを加速させるためには、回収の基盤となるしくみの構築とリサイクル技術の開発が不可欠です。同時に、商品使用後のプラスチック容器の分別など、消費者を含めたステークホルダーとともに社会の意識を変えていくことも必要です。
そのために以下の4つの活動を進めています。
以上の活動を通じて、回収・リサイクル全体の経済性の改善に取り組んでいます。地域の方々と協力して、フィルム容器の分別回収と啓発を行うリサイクリエーション*の協働を開始し、フィルム容器リサイクルの技術的課題を共有化します。
このリサイクリエーション活動は、関係各社とともに以下の表彰を頂いています。
*使い終えたものを再び資源に戻す「リサイクル」と、新たに価値を創造する「クリエーション」を合わせることで、従来のような同じモノに戻すのではなく、より楽しいモノ・よりよいモノを創り出す、アップサイクルのこと。コンセプトは「使ったら、捨てる。このあたりまえを変えたい。」
コンセプトムービー
使用済みつめかえパックの店頭回収・リサイクル実証実験
使用済みつめかえパック(=フィルム容器)の分別回収実証実験を目的に、イトーヨーカドー曳舟店・ウエルシア薬局31ヶ所で推進しています。この取り組みでは、店頭に専用回収ボックスを設置し、お客様から洗剤やシャンプー等の使用済みつめかえパックを回収しています。
使用済みつめかえパック 洗い方動画
つめかえパックの水平リサイクル実証
2020年に当社は花王株式会社とプラスチック包装容器資源循環型社会の実現に向けた連携を発表し、協働で使用済つめかえパックの回収を一部進めてきました。
2023年2社の協力により、回収した使用済みのつめかえパックを再生した材料を、一部に使用したつめかえパックを初めて5月29日衣料用液体高濃度洗剤「トップ スーパー NANOXニオイ専用 つめかえ用超特大」のつめかえパックとして製品化しました。(数量限定販売)
このパッケージでは、工場廃棄物由来の再生材料を9%、生活者の皆さまからの回収品由来の再生材料1%を使用しています。
プログラムへの参加はとても簡単且つ無料です。
特典として、回収協力者には、発送したハブラシの重量に応じてポイントが付与されそのポイントを利用して、テラサイクルのリサイクルプログラムで実現したプラスチック製品との交換や、任意のチャリティー(NPO法人等の慈善事業団体)に寄付金として寄付することができます。
ハブラシ・リサイクルプログラムグループ会社であるライオンペット株式会社が推進する保護猫譲渡支援活動「LOVE CAT,LOVE EARTH,さくらプロジェクト」(里親と新生活をスタートする保護猫に、猫トイレ容器と猫砂のセットを寄贈する活動)にて、猫トイレ容器にハブラシリサイクルの再生プラスチックを10%配合しました。
当社グループは、自社だけでは達成できない資源循環型社会の実現に向け、様々な枠組みに参画し活動を進めています。
団体・組織名 | 略称等 | 主な活動目的 |
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クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス | CLOMA | 海洋プラスチックごみの問題解決 |
サーキュラーパートナーズ | CPs | サーキュラーエコノミーに向けた産官学の連携促進 |
プラスチック容器包装リサイクル推進協議会 | プラ推進協 | プラスチック容器包装のリサイクル推進と市民・自治体との連携 |
一般社団法人エコシステム社会機構 | ESA | 自治体と企業の連携による社会的価値の創出 |
当社は、プラスチック容器包装リサイクル協議会が運営する環境配慮パッケージ事例検索システム「プラっとサーチ」に、開発事例を掲載・公表しています。
当社4工場はすべて、2002年にゼロエミッション*1を達成し、2017年には研究、オフィス含む国内全事業所*2でのゼロエミッションを達成しました。
*1 当社ゼロエミッションの定義:廃棄物総発生量の再資源化率を99%以上とする。ただし、再資源化の残さは含まない。
*2 千葉工場、小田原工場、大阪工場、明石工場、平井事業所、札幌オフィス、仙台オフィス、本社・東京オフィス(オフィス移転に伴い4月より本社)、名古屋オフィス、大阪オフィス、福岡オフィス、ライオンケミカル(株)ファインケミカル事業所、ライオンケミカル(株)オレオケミカル事業所、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)四日市事業所、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)小野事業所
ESGデータ 環境再資源化に向けた取り組みを海外のライオングループ企業でも進めています。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律(第十五条の二の三第二項)に基づく維持管理情報を公表しています。