製品開発業務では、お客様に安心して製品を使用して頂くために、品質の安定性を確認するための試験を定常的に実施します。特に、液体衣料用洗剤や柔軟剤に代表される液体製品の開発では、複数の環境において数多くの試験容器に配合品の分注(試験するサンプルの小分け)を行っています。本作業は、多い日には研究員が200本程度の容器に配合品を分注し、その作業には100分程度の時間が必要となっていました。今回、研究員と一緒に作業が出来る協働ロボットを研究開発施設に導入することで、配合品の試験容器への分注や蓋閉め作業の自動化を実現致しました。本作業の自動化により、研究員1人あたり1日最大100分と所定労働時間の2割に上ることもある定常作業を協働ロボットに任せることによって、付加価値の高い研究に充てる時間を増やすことに繋げています。今後、このような定型作業を自動化するロボットの活用を研究開発業務の中でも広く進め、人工知能(AI)とも組み合わせることで、在宅環境での遠隔実験の実現を進めて参ります。
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