学術・市民活動支援
学術・市民活動支援
「ライオン賞」(年会学生ポスター発表賞)
水環境研究を支援する「ライオン賞」
当社は、水環境に関わる若手研究員の研究意欲の啓発と支援をするため、「日本水環境学会」に優秀な研究活動を表彰する「年会学生ポスター発表賞」(通称:ライオン賞*)を2008年に創設しました。
「第50回日本水環境学会年会」(2016年3月16日~18日)がアスティとくしまで開催され、「ライオン賞」の発表と表彰が3月17日に行われました。その結果、79件の応募者の中から最優秀賞には北海道大学の小林香苗さんの発表が選ばれました。
「日本水環境学会」年会での優秀なポスター発表に対して表彰を行う。
対象者:学部生、工業高等専門学校生、短大生
選考方法:学会正会員、団体会員による投票を基に、運営選考委員会が理事会にて決定する。
受賞者 | 所属 | 研究題目 | |
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最優秀賞 | 小林香苗 | 北海道大学・工学部 | Anammox 細菌の窒素同位体分別に関する研究 |
優秀賞 | 荒木美穂 | 秋田県立大学・生物資源科学部 | アオコ形成藻類Microcystis 属八郎湖分離株のミクロシスチン産生特性 |
池田哲也 | 千葉工業大学・工学部 | エムポアディスクとELISA 法を組み合わせた河川水中ネオニコチノイド系農薬分析方法開発に関する研究 | |
石井淑大 | 東京大学・工学部 | 都市河川水中における大腸菌の増殖と溶存有機物質との関係 | |
楠 和也 | 群馬大学・工学部 | 堆積物微生物燃料電池の底質改善促進効果の調査 | |
齋木真琴 | 山梨大学・生命環境学部 | 安定同位体分析を用いた山梨県とベトナムにおける水田からの窒素流出過程の比較 |
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廣 雄高 | 東北大学・工学部 | 中空糸膜型嫌気性MBR による生ごみのメタン発酵 | |
藤井大輝 | 大阪大学・工学部 | ラボスケールの人工湿地による合成浸出水中の難分解性フェノール類の除去 | |
藤田悠貴 | 北海道大学・工学部 | 除草剤DCMU の塩素処理に伴う変異原性の発現に寄与する分解生成物の同定:Orbitrap 質量分析による構造解析とQSAR を用いた毒性推定 | |
山下玲菜 | 北海道大学・工学部 | トウガラシ微斑ウイルスは水系感染症ウイルスの浄水処理性指標となるのか?:凝集沈澱・砂ろ過における処理性比較 | |
吉村玖瑠美 | お茶の水女子大学・生活科学部 | 各増殖段階における従属栄養細菌のUV 耐性 |
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類家 渉 | 八戸工業高等専門学校 | LED 光源を用いたPMA-PCR 法による生存可能な大腸菌の計数 |
最優秀賞受賞者のコメント
北海道大学工学部 4年生(2016年3月当時)
小林香苗さん
この度、ライオン賞最優秀賞という大変名誉ある賞を受賞し、大変嬉しく光栄に思っています。私は、近年注目されているAnammox細菌が自然界の窒素循環にどれだけ寄与しているかを算定するために同位体分別に関する研究を行いました。今回の受賞を励みに今後も研究を続け、更に精進したいと考えています。最後になりましたが、ご支援いただいたライオン株式会社様、多くの助言を下さった指導教官・共同研究者の方々、研究を手伝って頂いた研究室の皆様、応援してくれた家族・友人に心より感謝申し上げます。
市民活動への支援
日本水大賞への支援
ライオンは「洗うこと」を通じて水と深い関わりをもってきたことから、水循環系の健全化への寄与を活動の目的とする「日本水大賞」への支援を2006年より行っています。
応募件数 | 大賞(グランプリ)活動主体 | 大賞(グランプリ)活動の名称 |
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133件 | 岩手県立宮古工業高等学校 機械科 津波模型班 |
地形特性を反映した津波模型による 疑似津波の実演活動 |
日本ストックホルム青少年水大賞(SJWP)への支援
「日本ストックホルム青少年水大賞」は国際コンテスト開催時20歳以下の、水環境の保全や研究活動をしている高校または同等の学校に在席している生徒や団体が応募できます。
大賞受賞者は、日本代表としてスウェーデンのストックホルムで行われる国際コンテスト「ストックホルム青少年水大賞」に出場できます。
「ストックホルム青少年水大賞」は毎年8月中旬~9月上旬(予定)ストックホルムで世界水週間(World Water Week)に開催され、生活の質の向上および水環境における生態系の改善に資する優れた調査研究を行った若い研究者に賞が授与されます。
応募件数 | 日本ストックホルム青少年水大賞 活動主体 |
日本ストックホルム青少年水大賞 活動の名称 |
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25件 | 東京都立多摩科学技術高等学校 科学研究部 |
黄金井の水環境 ~「ハケ」と共に生きる水~ |