みなさん、こんにちは。
平井事業所の研究部門で生物多様性保全活動を担当している「ゆう」です。
みなさん、こんにちは。
平井事業所の研究部門で生物多様性保全活動を担当している「ゆう」です。
「ムジナモ」ってご存知ですか?
昨年のNHK連続テレビ小説「らんまん」のモデルとなった植物学者の牧野富太郎博士が、明治23年に江戸川区北小岩の河川敷で見つけた水生食虫植物です。
ちょうど小岩菖蒲園のある辺りで発見されたので、ここに「ムジナモ発見の碑」が建っています。
大正10年に、この地はムジナモ生育地として国の天然記念物に指定されたのですが、数度の洪水で消失してしまい、大正15年に天然記念物の指定を解除されてしまいました。
今は、絶滅危惧種になっていますが、この発見の地に「ムジナモ」を戻したい!ということで、江戸川区ムジナモ保存会がムジナモ育成を行っています。
地元であるライオン平井事業所では生物多様性保全活動の一環としてこの活動に参加しています。
今回は、保存会活動でのムジナモ紹介の場として、2024年6月2日の「江戸川区環境フェア」、2024年6月9日の「小岩菖蒲園まつり」での出展・説明会に協力参加してきました。
「ムジナモ」は、写真のように、根っこの無い水草で、水面にただよっています。
放射状に延びて葉っぱのように見えるところが捕虫器で、2枚の葉の間にミジンコなどを挟み込んで消化してしまいます。
牧野富太郎博士は、この水草がたぬき(むじな)のしっぽに似ていることから、「ムジナモ」と命名しました。
「らんまん」をご覧になられた方も多くいらっしゃって、牧野富太郎博士と「ムジナモ」の知名度は高く、6月2日(日)の「江戸川区環境フェア」、6月9日(日)の「小岩菖蒲園まつり」のどちらの回でも、ブースは大にぎわい!
「へー、これがムジナモなのね!」、「ミジンコ食べるんだ!」、「万太郎が池に落ちたのがここなんだ!」、「ここ(自然)にはいないの?」、「日本のどこで生育しているの?」、といった感想・質問も多く、大変説明し甲斐のある1日でした。
「ムジナモ」は、絶滅危惧種でもあり、生育が難しく、こうすれば育つ・増えるといったノウハウがなかなかありません。
江戸川区ムジナモ保存会の会員のみなさんも苦労して育てています。
平井事業所では、コミュニケーションセンターの外の水槽で育成していますので、来社される機会のある方は是非のぞいてみてください。
うまくいけば、7月の終わりごろに幻の花(日中1時間ぐらいしか咲かない)が見られるかもしれませんよ。
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