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ライオンはベトナムの母子手帳の全国展開に貢献しています

2022年02月22日 オーラルケア習慣の定着

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みなさん、こんにちは。
国際事業本部 第2商品企画部の桑山です。

 

みなさんは「母子手帳」が日本生まれだとご存知でしたか?
戦後の母子の命を守ってきたツールが、アジアやアフリカの国々に評価され活用が広がっています。
私は、2013年12月、母子手帳の普及活動を行っていたNPO法人HANDSにて、当時の法人代表(現在日本WHO協会理事長)の中村先生にお話を直接伺って以降、アジアに広がる母子手帳には歯の健康記録や予防歯科情報がない事を知り、アジアの母子手帳への予防歯科情報掲載に向けた活動を開始しました。

 

まずはじめに、NPOと現地大学の協力を得て、すでに日本の母子手帳が普及しているインドネシア、タイの保健センターにてアンケート調査を実施。

予防歯科に関する情報のニーズがある事を確認しました。

  • インドネシアでの調査の様子

    インドネシアでの調査の様子

  • インドネシアでの母子手帳を使った乳幼児健診の様子

    インドネシアでの母子手帳を使った乳幼児健診の様子

その結果は、2016年に日本で開催された国際母子手帳会議(39ヵ国参加)にて、各国母子保健に関するリーダーや専門家に対して紹介されました。

国際会議の様子(第1回野口英世アフリカ賞受賞ウェレ博士講演より)

国際会議の様子(第1回野口英世アフリカ賞受賞ウェレ博士講演より)

  • 日本の母子手帳には、歯の健康状態についてのチェック項目があることが紹介されました(厚生労働省母子保健課、神ノ田氏講演より)

    日本の母子手帳には、歯の健康状態についての
    チェック項目があることが紹介されました
    (厚生労働省母子保健課、神ノ田氏講演より)

  • ポスターセッションにて紹介されました(州立イスラム大学、医学健康科学部、ナリラ博士より)

    ポスターセッションにて紹介されました
    (州立イスラム大学、医学健康科学部、ナリラ博士より)

その際、NPOとJICAより、ベトナム保健省での全国版母子手帳への官民連携の話を伺う事になり、ユニチャーム、味の素と共に支援を行いました。
下記はその際掲載された全国版母子手帳初版と歯磨き啓発&商品紹介ページです。

  • ベトナム全国版母子手帳初版

    ベトナム全国版母子手帳初版

  • 歯磨き啓発&商品紹介ページ

    歯磨き啓発&商品紹介ページ

その後は、NPO法人HANDSのテクニカルアドバイザーであり、国際母子手帳委員会事務局長の板東先生との連携を継続し、ベトナム保健省に対しての全国版母子手帳への予防歯科情報掲載に向けて活動を継続してきました。

 

下記は、2020年開催のベトナム保健省主催の全国版母子手帳の各省担当者を集めてのワークショップの写真です。
コロナ禍でライオンからの出席者が不在の中、保健省より予防歯科情報の重要性&母子手帳への掲載についてアピールしていただきました。
実は、このベトナムでの母子手帳のお話は、つい最近の日経新聞にも掲載されたので、興味がある方は読んでみてください。(2月8日医療・健康面「向き合う」)

  • 2020年ワークショップ(ベトナム保健省主催)の会場入り口のパネル

    2020年ワークショップ(ベトナム保健省主催)の会場入り口のパネル

  • ライオン提供の予防歯科情報の重要性を説明するベトナム保健省Hoaさん

    ライオン提供の予防歯科情報の重要性を説明する
    ベトナム保健省Hoaさん

国際事業本部の関連する担当者や、国内の(公財)ライオン歯科衛生研究所などの関連部門の多大な協力を得て、“アジアの子供たちのむし歯をなくしたいという思い”を、NPOやJICAの協力を得て各国の母子保健の専門家へぶれる事なく訴え続けられた事が、少しずつですが現地の保健省にもライオンの思いとして伝わってきていると感じています。

 

時間はかかりますが、今後もこれまで得た人脈を大切にしつつ、ぶれる事なく地道な活動を継続していきたいと考えています。

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