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安心・安全な商品のためにお客様の声にお応えする取り組み

サステナビリティ重要課題10 顧客の満足と信頼の追求

目標
製品・サービスの価値向上や顧客対応品質の向上を通じて、生活者視点に立った事業活動の推進を強化します。

指標(2030年) 顧客に選ばれ続けるために、すべての製品・サービスに生活者の意見が活かされている。
指標の進捗
(2023年実績)
  • インターナショナルVOCレポート共有(海外、2023年6月・12月)
  • ソーシャルメディアリスク対応マニュアルに基づき、ネット炎上トレーニング第2回実施(国内、6月)
  • SNSアクティブコミュニケーション開始(国内、10月)
2030年までの
グローバル共通施策
  • 顧客対応部門の活動進化への取組みを「現状把握⇒計画の策定⇒活動の推進」のステップで着実に進めます。
  • 顧客とのリレーションシップ向上・ソリューション手段拡充のための環境を整備します。
  • 製品・サービスに顧客の声を反映させる活動を仕組み化し、実践します。
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考え方

ライオンでは、お客様からいただいたご相談は、製品の改良や新しい製品の開発、サービスの向上に活かすために、厳重な個人情報管理体制の下でデータベースに登録した後、個人情報を除いて情報共有化システムにて全社で共有しています。
中でもお客様満足に影響を与えると思われるものや、商品を直接ご利用いただくお客様の声からの気づきをVOC*1レターとして経営層や製品の開発関連部門に日々共有し、お客様視点の把握や改善策の早期検討・早期対応による品質向上に努めています。また、電話やメール等で寄せられるお客様の声だけでなく、SNS*2等の生活者の声を幅広く把握し、解析をしています。さらに、お客様視点に立って事業活動を推進していくため、専任組織(お客様センター)がお客様の声を分析し、社内の各部門へ積極的に情報発信しています。

*1[VOC] Voice of Customer(お客様の声)

*2[SNS] Social Networking Service(X(旧Twitter)、Instagram等)

全体像

お客様の声の流れ

「お客さまの声をかたちに」については、こちらをご覧下さい。

消費者志向自主宣言

当社は、お客様満足を最優先とする製品の開発・改良/サービスの提供に取り組むとともに、環境保全活動の推進やコーポレートガバナンス体制のさらなる充実を図り、すべてのステークホルダーからの期待に応えられる信頼性の高い企業を目指しています。現在、行政機関、消費者団体、事業者団体が一体となり、企業の消費者志向経営の取り組みを促進していますが、当社においても、2017年1月、消費者志向経営への積極的な取り組みを自主宣言し、その進捗をホームページで公開するとともに消費者庁に報告しています。
「消費者志向自主宣言」については、こちらをご覧下さい。

『消費者志向経営優良事例表彰』を2年続けて受賞

当社は、消費者庁が主催する「消費者志向経営優良事例表彰」において、令和2年度は「内閣府特命担当大臣表彰」を、令和3年度は花王(株)とともに「選考委員長表彰」を受賞しました。この賞は、「消費者志向自主宣言」を公表し、宣言に基づいて優れた取り組みを行っている企業を表彰するものです。
この受賞を励みとし、今後も 消費者志向経営を推進し 、持続可能な社会への貢献を果たしていきます。

消費者志向経営 Award2020
消費者志向経営 Award2021

2023年の相談概要

お客様センターには、毎年多くのお客様からの声が寄せられます。2023年は、約80,000件の相談があり(通販部門を除く)、前年比99%でした。相談内訳は、製品の使用方法、取扱販売店、品質や安全性等に関するお問い合わせが全体の8割弱を占め、製品使用時のご不満や、トラブル等のご指摘が約2割でした。今後もお客様が相談しやすい環境づくりを目指すとともに、相談には誠意をもって迅速に対応します。お電話やメールでのお問い合わせ先は「お問い合わせ先」にも記載しています。

「お問い合わせ」については、こちらをご覧下さい。

相談内容内訳(2023年)

相談内容内訳(2023年)

お客様の声を活かした情報の発信

24時間365日、いつでもどこでもお客様のお悩みを解決できるよう、ホームページの「製品Q&A」では、よくいただくご質問への回答やトラブルの解決方法、お客様の声を受けて改善した事例等を掲載し、多くのお客様にご覧いただいています。また、製品取扱店舗検索サービスやチャットボットも導入しています。
今後もお客様のお役に立つ情報を発信していきます。

お客様の声を反映した製品の開発・改良事例については、こちらをご覧下さい。

従業員の積極的活動

当社は、お客様にとってより革新的で価値の高い製品・サービスを創造するため、必要な人材を採用・育成し、自由闊達に物の言える企業風土を醸成します。

お客様の声を活かす風土の醸成

すべての従業員がお客様視点で考え、行動する風土の醸成に取り組んでいます。新入社員や新任の製品開発者等を対象に、対応の音声記録を聴く「お客様の声を聴く体験会」を行っています。対応接点の重要度を理解するとともに、お客様視点で業務を考える機会にしています。さらに、企画・開発部門や関連部門との定例報告会や事業所(営業、工場)にも相談状況報告会を定期的に実施し、情報の共有化を図っています。
今後もお客様視点に立った製品・サービスを提供できるよう、さらなる従業員の意識改革に努めていきます。

photo
従業員によるお客様の声を聴く体験

顧客視点の理解を行動変革に

お客様の立場になって考え、行動する「顧客視点風土醸成」を目的に、超高齢社会への対応として、当社では、「高齢者疑似体験セット」をお客様センターに常備しています。実際に高齢のお客様からのお申し出の声を聴くことと、疑似体験セットを装着した上で、製品の表示を見たり、容器を持ったりすることで、お客様への理解を深め、「心遣い」や「相互理解」の気持ちを育み、高齢者に優しい人材を育成し、「製品開発」や「お客様対応」「情報発信」等に活かしています。
製品開発担当者だけでなく、電話対応のコミュニケーターや情報発信を担う「暮らしのマイスター」、新入社員等にも対象を広げています。

高齢者疑似体験の様子
「暮らしのマイスター」による高齢者疑似体験の様子

お客様にご満足いただける応対を目指した取り組み

電話対応のコミュニケーターが相談をいただいたお客様のお困りの状態を伺い、迅速かつ的確にお応えできるスキルと、製品や付随する幅広い知識の習得を目的とし、電話対応研修を実施しています。様々な事例について対応者が議論し、お互いのスキルを高める研修や、製品の背景となる健康やくらしに関する勉強会、お客様とのコミュニケーション力向上のために聞き取りやすい発声や言葉使いのトレーニングを実施しています。こうした活動の成果は第三者評価で確認し、お客様により満足していただける対応ができるように努めています。

更なる製品・サービスの品質改善およびお客様満足の向上を目指して

当社は、リサーチ会社を通じて、企業ブランドの浸透状況を把握しています。以下の調査において「企業の製品・サービスを利用しての推奨意向、自分必要度や共感度等」(当社製品のユーザー:16歳以上の一般生活者男女)の結果を定点でみています。
これからもお客様からの評価を客観的に把握することで、質の高い製品・サービスの提供につなげていきます。

2018年 2019年 2020年*1 2021年 2022年
アンケート全体回答者数(人) 752 784 783 773 783
うち現ユーザー回答者数(人) 644 641 664 628 640
回答率(%)*2 85.6 81.8 84.8 81.2 81.7
推奨意向(%)*3 43.6 43.1 47.6 40.0 44.7

日経リサーチ 「ブランド戦略サーベイ」調べ

*1コロナ禍の影響により、衛生用品提供企業は全体的にスコアが上昇

*2アンケート全体回答者のうち、現ユーザーであると回答した人数の割合

*3現ユーザーの中で推奨意向があると回答した人の割合

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