みなさん、こんにちは。
研究部門の「かんた」です。
みなさん、こんにちは。
研究部門の「かんた」です。
少し前の話になりますが、2023年10月30日でライオンは創業132年を迎えました。
本社が移転した年ということもあり、今回の創業記念社内イベントは4日間に拡大して「創業記念WEEK」として各日にテーマを設け、さまざまな催しを実施しました。
最終日にはコーポレートキャラクターの「ライオンちゃん」をモチーフに制作したアップサイクルアートをお披露目しました。
高さ180cm、幅175cm×奥行き70cmと巨大な作品です。
今回はこの作品の制作推進担当として、制作背景や込めた想いなどをお伝えします。
アップサイクルアートとは廃材を用いた芸術作品です。
作品のタイトルは、「時をかける獅子」といい、これまで、そしてこれからの未来を駆け抜けていく表現として、走るライオンちゃんのポーズにしました。
廃材は全国にいるライオン社員から、使い終わったライオン製品の容器などを中心に集めました。
およそ1,000個の廃材が集まり、多くの社員が自分の提供する廃材にメッセージを書いてくれました。
ライオンちゃんをモチーフにすることや、社員から集めた廃材を使用したいこと、この作品のテーマや想いをお伝えして、実際の制作は2人組アーティストユニットの「magma(マグマ)」さんにお願いしました。
magmaさんの作品は、凸凹感やダイナミックさ、ユニークさがありながら、昔懐かしさと先進的な感じが共存していて、ライオンの歴史や変革を表現できそうと思ったからです。
また、社員から集めた約1,000個の廃材全てを使い切ることは難しいため、全ての廃材を使用したデジタルアートも同時に制作しました。
私は「LION ACADEMIA」という、ライオン公認の有志団体で代表もしています。
組織風土変革を目的に、社内外とコラボレーションしながらコミュニティの運営、イベントの企画・実行、情報発信を行なっています。
それもあって、今年の創業記念イベントを4日間行うことが決まってから、創業記念イベントの運営側から「何か仕掛けないか」と声をかけてもらったことが企画のきっかけでした。
アートには「問い」や「対話」を生む力があるので、作品をきっかけに生まれた問いや対話によってみなさんとライオンをよりクリエイティビティ溢れる会社にしていきたいという思いから、アート制作を提案しました。
使い終わったものを廃棄するのではなくアートとして昇華することで、消費財をつくるライオンとしての企業姿勢を示し、未来に向けた「誓い」を表現することができるのではないかと考えました。
集めた廃材は、日常的に使っている容器からずっと昔のものまで様々です。
今はない商品や古いパッケージなどを使うことで、これまでライオンが築いてきた物事や考え方への「感謝」を示すとともに、過去を振り返るような対話のきっかけになると思いました。
ライオンは「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する (ReDesign)」というパーパスを掲げていますが、これはライオンにとって決して新しいものではなく、創業当初から続けてきたことを明文化したものです。
そしてサステナビリティが重視される世の中において、これまで社会に提案してきたものをもっとより良くしていくこと。
今回の作品はその象徴として制作したものだということを、広く伝えていきたいです。
使い終わった日用品が廃棄処理されることが多い中で、アートなどの別の価値に昇華させることもまた、持続可能な社会をつくる手段のひとつだと認識していただけたら嬉しいです。
「環境にもより良くて、デザインも面白いし素敵だね」と社員やステークホルダーのみなさんがこのアップサイクルアートに興味を持ち、ライオンのパーパスに共感していただくきっかけとなれば良いなと思っています。
この作品は、ライオンの歴史と未来、そして環境への取り組みを象徴しています。
獅子が時の流れの中で力強く疾走する姿は、過去から未来への架け橋として、ライオンが長い歴史の中で常に真摯で正直な姿勢を持ちながら、新しい道を進んできた様でもあります。
アップサイクルという持続可能な手法を用いて共創されたこの作品が、これまでの感謝とともに成長する精神を体現しているということ、そして、ライオンの日々の歩みと未来への約束を象徴するものであり、私たちがこれまでもこれからも「習慣」を探求し、持続可能な未来に貢献する決意を宣言しています。
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