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従業員とともに人材開発

サステナビリティ重要課題5 人材開発

目標
従業員一人ひとりが、多彩な能力を最大限に発揮し挑戦できる環境を整備することで、変革を実現するダイナミズムを創出する人材の育成を目指します。

指標(2030年) 一人ひとりのスキル習得と能力開発に対応した多彩な教育プログラム(ライオン・キャリアビレッジ)を受講している従業員の割合⇒100%
指標の進捗
(2023年実績)
57%
2030年までの
グローバル共通施策
  • e-ラーニングの仕組みと受講コンテンツを海外グループ会社のニーズも加味して導入します。
  • 継続的に活用する仕組みを整備して、学習機会のコンテンツを提供します。
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考え方

ライオングループは「自ら、キャリア・仕事・働き方を考えて行動し、高い生産性で業務に取り組む人材を創出していくこと。」を人材開発のコンセプトとしています。
「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する(ReDesign)」というパーパスを実践するためには、一人ひとりの従業員が、高い働きがいを実感しながら、自己成長・自己実現をし続けていくことが必要不可欠です。そして「自律した個」が躍動し、相互に刺激し合うことによって、組織全体にダイナミズムがもたらされ「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニー」となり、生活者の皆様の、心と身体のヘルスケアへ貢献できている状態を目指します。

貢献と支援のサイクルによって創出されるダイナミズム
貢献と支援のサイクルによって創出されるダイナミズム

従業員が「キャリア自律」をし、多彩な能力を発揮できる「安心と挑戦」の習慣づくりにより、変革を実現するダイナミズムを創出する人材の開発を目指します。
一人ひとりの自己実現に寄り添った支援施策を用意するだけでなく、従業員の成長を促す風土創りにも全社で取り組み、上司と部下間の関係性をより高めていくことで、全ての部所において心理的に安全性の高い状態を醸成すことに挑戦しています。
自ら設計したキャリアを実現させるために、自律的に知識を習得して、経験を積むことで、自己成長を遂げる人材の育成を支援し、多彩な能力発揮を促していきます。

自己実現に向けた様々な支援
自己実現に向けた様々な支援

ライオンの求める人材像

ライオンの求める人材像

キャリア自律を支援する人材開発

<ポイント>

  • キャリアテーマを軸に各プログラムを配置し、選択型のプログラムを主とすることで、従業員一人ひとりの成長に寄り添った人材開発を行ってく
人材開発体系全体像
人材開発体系全体像
  • 本社・職群・部門人事3方向からの人材開発を実施し、プロフェッショナル人材を創出していく
3方向からの人材育成
3方向からの人材育成

職群とは、求められる専門性が近い機能・職種を部所横断的に括った職務の分類であり、本社人事や部門人事と連携しながら、各専門機能を高めるための人材育成を主導していく仕組みです。

キャリア自律支援策

多面行動能力測定

「ライオン流働きがい改革」の重要テーマである「ワークマネジメント」の施策の1つとして、従業員一人ひとりが自律的に成長し、より自分らしく働くためのきっかけづくりとして「多面行動能力測定」を行っています。
毎年1回、自分自身と周囲のメンバーが、それぞれの行動特性について測定を行い、上長からフィードバックをすることで、本人を起点とした自律的な成長を後押しする取り組みで、2021年度より導入しています。

自己成長・部下育成の根拠となる多面行動能力測定
自己成長・部下育成の根拠となる多面行動能力測定

タレントマネジメントシステム

「ライオン流働きがい改革」の重要テーマである「関係性を高める」の施策の1つとして、人・組織に関する既存データの集約、自身で情報の登録・発信が可能なタレントマネジメントシステムを導入しています。探す・繋がる・連携するといった社内SNSのように利用することで、周囲との関係性を高めるきっかけとしています。

情報発信ツールとしてのタレントマネジメントシステム
情報発信ツールとしてのタレントマネジメントシステム

お仕事図鑑

お仕事図鑑は、個別の業務テーマごとの詳細内容説明書ではなく、各部所内の仕事上の括りを明確化し1つのシートにまとめたものです。
定められた仕事の具体的な内容・身につけておくべきスキルやコンピテンシーなどが記載されています。希望のキャリアの実現に向け、どのような準備をしておくべきかを自ら考え、自己啓発することを促し、創意工夫やチャレンジにつなげることを目的として、2023年1月より導入されました。

ライオン・キャリアビレッジ(LCV)

2019年より、学びのスタイル変化に対応しながら新たな学習機会を創出するため、従来の階層別の研修に替え、従業員が主体的に学ぶことを支援する学びのプラットフォームである「ライオン・キャリアビレッジ(LCV)」を導入しました。プログラムは動画を中心としたe-ラーニングと少人数討議に分かれており、社内や社外の知見を学ぶことができ、約5,000のWebコンテンツや討議形式プログラムが提供されています。加えて、さらなる学びを志向する人には、会社が学習費用の一部を支援するSDF(セルフディベロップメントファンド)制度も提供しています。
今後は、さらに業務の幅や奥行きを広げる知の獲得のために、対象者自身が学習内容を提供したり、学んだことを共有できる環境を整えて、組織学習の加速に取り組んでいきます。

LCVロゴ
「ライオン・キャリアビレッジ」の拡充
「ライオン・キャリアビレッジ」の拡充

これからも、従業員一人ひとりのキャリアアップを目指し、挑戦・創造する職場環境を整え、現場力の強化に努めます。

キャリア開発プログラム概要

キャリアデザイン・サポート

「キャリアデザイン・サポート窓口では、従業員のキャリアについての相談や社内外の情報を提供し、自身のキャリアを自らの意思と行動でつくり上げていく「キャリア自律」を支援しています。従業員一人ひとりが自身のキャリアを自らの意思と行動で創り上げていく「意識的自律」をサポートするために、「キャリアデザイン・サポート」を設置し、キャリアについての相談や社内外の情報提供、キャリアの設計や自己可能性の再発見を支援しています。
また、年代別キャリアセミナーやキャリアテーマ別講演会を開催することで、一人ひとりに寄り添い、それぞれの強みや経験をキャリアに活かす意識を醸成する機会を設けています。

キャリアデザイン・サポートの活動
photo
キャリアコンサルタント面談
photo
キャリアステージごとのキャリアデザインセミナー開催
(オンライン形式)の様子

新人受入れプログラム

【目的】
社会人意識の醸成・事業構造の理解・キャリア自律の基礎づくり
【概要】
新卒社員(全職種)を対象に、学生から社会人へのマインドチェンジを行うだけでなく、豊富に現場体験を取り入れ、事業構造理解を促すカリキュラムを実施しています。

フォローアッププログラム

【目的】
日頃の業務を振返る機会を設け、自身の志や価値観を再認識すること
また、得た気づきを自身のキャリア設計につなげていくこと
【概要】
新卒入社1、2年目社員を対象に、若年層のキャリアデザインのサポートを主軸としたカリキュラムを実施しています。

マーケティング学習プログラム

【目的】
マーケティング学習に意欲のある方に学習機会を提供し、マーケティングについての理解を深めること
【概要】
マーケティング部門において、「マーケティング学習プログラム」を2014年より継続的に実施しています。本プログラムでは、マーケティングの実務的な理論習得や消費者インサイト、競争戦略をふまえた企画設計の体系的な学習機会の提供に加えて、キャリアパスとも連動したマーケティング人材の育成を行っています。

グローバル学習プログラム

【目的】
ライオングループのアジアビジネス理解とグローバル人材の基礎能力習得を通じて、自律的なキャリアを切り拓くための「学び・気づき・つながり」を得ること
【概要】
アジアビジネスのさらなる拡大に向けて、「グローバル学習プログラム」を2021年より開始しました。本プログラムでは、問題解決、異文化理解、外国語学習等の研修や海外現地視察のカリキュラムを通じて、優れた専門性を基盤に、日本を含むアジア全域で活躍できるグローバル人材を育成しています。

マネジメント導入プログラム

【目的】
  1. 次期管理職として期待される役割を理解する
  2. 「対人マネジメント能力」について、知識を理解するだけでなく、経験型学習を通じてスキル習得をする
  3. 当社コーポレートガバナンスの理解を深めると同時に、その遵守について率先垂範する意識を醸成する
  4. メンタルヘルスラインケアの責任者であることを理解し、職場における実践に結びつける
【概要】
「マネジメント能力醸成プログラム」と「リーダーシップ醸成プログラム」を実施し、管理職を担うにあたり、対人マネジメントの実践に必要な知識(コンプライアンス遵守、経営状況の理解、メンタルヘルスラインケアなど)の習得だけでなく、実践できるスキルの醸成を図っています。

副業制度

意識的自律をした従業員の「学びと経験」の創出の場として、2020年より副業制度(持ち込み型副業制度、選択型副業制度)を開始しました。副業は自分の可能性を広げ、自分のチカラをもう一度見つめ直す機会になるため、従業員を社外へ「送り出す(副業申告制)」ことと、外部からの副業者を「受入れる(副業公募制)」ことの両方に取り組んでいます。
社外での経験を積むことで、新たな自分を発見し、キャリアの幅を広げる選択肢を増やします。また、副業で得る外部知見や人脈等を活用し、新たな価値創造にもつなげることを目指しています。

期待するポジティブな効果

  • 外部との関係性を構築し、また社外で知見を広げることで自身のキャリアの幅を広げること(個を伸ばすこと)。さらには、培った経験を事業に還元すること
  • 社内に不足しているスキルやナレッジ、経験を吸収すること

NOIL

新しい価値を有する事業を継続的に生み出していくことを目的に、「ヘルスケアの常識を破る事業」をテーマとして、選抜・実行型プログラム「NOIL」を2019年から開始し、年1回実施しております。
研究開発部門やマーケティング部門のみならず、営業本部や生産物流本部等、多部所の従業員が手を挙げ、毎年多種多様な視点のアイデアが集まっています。提案者は社会課題や生活者の課題に向き合い、自分自身でそれを解決するアイデアを創出、その事業化の提案を行います。そして経営層と外部専門家に認められた、新製品や新サービスのアイデアをビジネスレベルへと昇華させるべく、発案者は「ビジネス開発センター」に異動し、自らの手で事業を立ち上げていきます。

NOILロゴ

「NOIL」プログラム 全体スキーム

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事業化の実現例「休日ハック」

株式会社休日ハック

田中 和貴

私は入社以来8年間営業職にて業務を推進しておりましたが、自分が考えた事業を形にして世の中の人にワクワクをお届けしたいと考え、「NOIL」のプログラムに応募いたしました。提案内容としてはお客様のマンネリ化した日常に変革をもたらすサービス「休日ハック!」を提案し2019年12月に「NOIL」で新規テーマとして採択されました。
その後、ベンチャーキャピタルから出資を頂く形で株式会社休日ハックを設立し、代表取締役社長として就任しました。
会社を設立してからは社長として会社を経営すると共に事業開発に奔走しました。
初期は「休日ハック!」(2020年10月リリース)という外出向けのサービスを展開しておりましたが、コロナ禍においておうち時間需要が拡大したことを受け、「おうちハック!」というご自宅で楽しめる体験キットをサプライズでお届けするサービスもリリースいたしました。(2021年3月リリース)
しかし事業としてうまく行かない部分もあり、試行錯誤の結果、2022年からは「街ハック!」という街全体を体験に変えるサービスに注力しております。
現在では登録者数は10,000名を超え、お客様からご好評の声を頂いております。
自分では考えない思いがけない出会いを提供するサービスを推進し、新たな生活習慣や価値をオモシロおかしく提供していきたいと考えております。

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休日ハック!

関係性向上プログラム

【目的】
  1. 業務マネジメントや対人マネジメントについて振返りを行い、目指すべき姿について再定義をおこなう
  2. 周囲メンバーや部下から期待されている役割を再考し、マネジメント者として自身のあるべき姿を再設定する
  3. 「マネジメントスキルおよびリーダーシップスキル」向上のために、その知識を理解するだけでなく、経験型学習を通じて習得していく
【概要】
ライオン流働きがい改革」のもと、能力開発や働き方における様々な施策の推進をする中で、その土台となる「関係性を高める」取り組みを強化し、「ワークマネジメント」、「ワークスタイル」の諸施策をより有効なものとするために実施をしています。

国内留学制度

国内のビジネススクールに派遣し、MBAを取得する制度です。学習意欲の高い、入社3年目以上の従業員から選抜されます。

次世代リーダー育成

組織をけん引できる高い能力を備えた人材を選抜・育成するプログラムです。

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