バングラデシュは高温多湿な気候条件に加え、衛生環境が十分に整っていない地域もあり、衛生習慣を根付かせていくことは重要な社会課題です。そこで、JICA(独立行政法人国際協力機構)とバングラデシュ食品安全庁が展開する「査察・規制・調整機能強化プロジェクト食の安全PJT」の「⼀般消費者への啓発活動」へ参画し、バングラデシュの小学生に手洗いと食の安全に関する衛生習慣の啓発活動を開始しました。
この活動では、小学校教員に対して啓発活動のための研修を行い、教員が各小学校での指導を通じて、児童だけでなくその保護者や地域住民への衛生啓発活動を展開することで、持続的に活動が継続されることが見込まれます。大型の紙芝居やカードゲームを用いることで、子どもたちは正しい衛生行動を、楽しく学ぶことができます。
紙芝居に用いられるイラスト等は、ダッカ大学の監修を受け、先生方もわかりやすいと評判です。
2023年は、ナラヤンガンジ県の小学校全539校の教員と小学生2万4,233名がこの活動に参加しました。
2024年は更に規模を拡大して、多くのバングラデシュの人々に衛生習慣を広めるため活動していきます。