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生物多様性とは



生物は長い時間をかけて姿かたちや暮らし方を変え、森や海、高山といった、さまざまな環境で生きられるように進化してきました。その結果、地球上で174万種を超える個性的な生物が知られるようになりました。これらの生物は、食物をめぐって競争したり、昆虫が植物の花粉を運んだり、お互いにかかわりあって暮らしています。「生物多様性」とは、こうしたすべての生物の個性や生物同士のつながりを表す言葉です。

私たちの暮らしも生物多様性と無関係ではありません。「いただきます」という言葉が示すように、私たちは他の生物を食べて生命をつないでいます。また、水をきれいにする森や干潟のはたらき、二酸化炭素を吸収する森のはたらきなども、私たちの暮らしに深くかかわる生物多様性の恵みです。

しかし今、世界では気候変動や違法な森林伐採、水の汚染など、人間の活動が原因で多くの生物が姿を消しています。絶滅してしまった生物は、二度と復活することはできません。私たち人間の暮らしを将来にわたって続けていくためにも、生物多様性を守ることは世界共通の課題なのです。

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