※2021年4月~2022年12月旧「DX推進部」所属。2023年1月よりDX推進部、統合システム部、BPR推進部の3部所が統合された新設「デジタル戦略部」に所属。
現在は、デジタル戦略部データサイエンスグループに所属しており、ビューティケア事業部とプロセス技術研究所におけるデジタル活用やデータ活用の支援が主な業務です。ビューティケア事業部との取組みでは、データ基盤の設計、構築、保守、運用、BIツールを用いたダッシュボード作成、商品の需要予測等を担当。プロセス技術研究所との取組みでは、ハミガキ剤の製造性を予測するAI開発等を担当しています。
具体的には、ビューティケア事業部では、市場データを蓄積したデータ基盤を構築し、ブランド担当者が日々確認する売上や商品単価などのデータを可視化するダッシュボード作成や、Banブランドにおける需要予測を行っています。プロセス技術研究所では、オーラルケア研究所が考えたハミガキ剤が工場で問題なく作ることができるかを、組成情報をはじめとするラボスケールで得られるデータから予測を行い、製造性に問題があれば、その製造性をクリアする最適な組成を提案してくれるAIの開発を進めています。
学生時代、統計学の研究をしていたこともあり、就職活動時はデータに関連する職種を志望していました。また、自分のなかで「データ分析だけに閉じたくない。なにかしらの事業にも向き合いたい」という思いが強くありました。そのため、事業会社を中心に見ていたのですが、その中でライオンがデジタル技術やデータ活用の内製化を強く進めようとしていた姿に惹かれ、入社を決めました。
ライオンに入社して感じることは仕事の幅広さと深さ、そして、若手でありながら裁量権をもって仕事をさせてもらえることです。社内では今以上にデータ活用を推進しなければいけないこともあり、入社してからこれまで、ヘルス&ホームケア事業本部、購買本部、ものづくり革新本部などさまざまな部所の方と関わらせていただきました。また、入社して間もない頃から、打ち合わせには部を代表して一人で出向き、意見を述べるということもよくありました。
私の仕事のやりがいは、「データ活用で事業成長の一端を担えること」です。例えば、ビューティケア事業部は可視化ダッシュボード作成以前、見たい指標を確認する際は、ブランド担当者が手作業でデータの集計、可視化を行っていました。それが現在では自動化され、見たい指標はリアルタイムでダッシュボードに表示されます。それにより、事業と最も近い場所で向き合っているブランド担当者から「別の重要な作業に時間を割くことができるので、とても助かっている」と感謝の言葉をいただき、とても嬉しかったです。
また、Banブランドの需要予測では、制汗剤の7月、8月の売り上げ予測にチャレンジさせていただきました。当たるかどうかの緊張はありましたが、おおよその予測が的中し、わずかながら事業に貢献できて、正直ホッとしたことを覚えています。
「データがあるからとりあえず分析する」だと良い結果は得られない、と私は確信しています。ただ分析するだけなら際限なくできますし、「その部所が困っている問題、課題は何か」「分析した結果、何が分かると課題が解決するのか」ということを常に頭に入れた上で分析を行っていくことを常に心掛けています。
社員にデータドリブンの習慣を伝えていくことがデジタル戦略部データサイエンスグループの役割だと思っています。データ活用と聞くと「やらなくてはいけないのは分かるが、取り掛かるのは大変」というイメージがあるかもしれませんが、私は「是非、当部に相談してください。一緒により良い習慣づくりのためのデータ活用方法を考えましょう」と言って、お手伝いをさせていただいています。ライオンの社員はデータ活用の必要性を理解している人ばかりで、前向きに取り組んでくださるのでこちらも非常に助かっています。
入社からこれまでの仕事を通して、当社には世の中のトレンドに敏感であり、その内容を「早くキャッチアップしよう」としている人が多い気がします。向上心が高く、柔軟な姿勢を感じます。また、仕事をする上で上下関係を感じることは少なく、風通しの良い環境です。
データサイエンティストやデータアナリストといった職種は、まだできて間もなく、ロールモデルが少ないのが実情です。そのため、これから自分たちでキャリアの方向性を切り拓いていく必要性を感じています。私も仕事をしながら、将来のありたい姿について色々と考えることがありますが、個人的にはビジネス側に立って、事業成長にコミットするアナリストとして頑張っていきたいと思っています。