私は2012年の入社以来、大阪工場で衣料用洗剤の包装に携わってきました。1年目から3年目は粉洗剤の包装ラインのオペレーターとして、製造された粉洗剤を容器に充填し、製品化を行う包装工程を担当しました。一連の流れを学んだ後、同ラインの設備保全や稼働の安定化、トラブルを無くすための改善を行う担当を経て、現在は液体洗剤の包装ラインも含めた広範囲な製品の最終工程を担当しています。
もともと、消費者に寄り添う製品を生み出している会社でものづくりがしたいという理由でLIONを志望しました。生活に関わるものづくりをする会社はいくつもある中で、LIONを選んだのは、ホームページに「見たことがある」「使ったことがある」製品の数々に見つけたこと。成長過程でLION製品に出会っていることに気付かされ、並々ならぬ親近感が湧いたからです。
振り返ってみると、その時にLION製品はパッケージの姿で私の記憶の中に息づいていました。パッケージをきっかけにLIONを志望した私が、包装ラインの道を歩き続けているのは偶然ではないのかもしれませんね。
高品質な製品を安定的に供給してお客さまの生活を支えていくという点は、製品の中身の製造工程であっても、包装工程であっても変わりはません。製品がお客さまの手に届けられるまでの工程を、私たちはリレーのバトンのようにつないでいるからです。一方、私たちは工場のアンカーを担っているとも言え、前工程までの仲間が確かにつないだ高品質な製品を確かに包装し、送り出す重要な役割を常に自覚するよう心がけています。
そして、仲間の「いい仕事」の後を任されている事実は、設備を保全し稼働を安定させること、トラブルを可能な限り減らすこと、万が一トラブルが発生した際には知識と経験の限りを尽くしていち早く解消すること、というすべての役目を確かなやりがいに変えてくれます。
オペレーターだった頃は設備と目前で対峙しながら、粉洗剤の包装ラインを担当している頃は保全、改善も視野に入れながら、その役目を担いました。そして、現在は機械や電気、情報分野の知識も取り入れながら、設備を最善の状態で稼働すべく取り組み続けています。同じ工程であっても、立場や視点に応じてアプローチは変わります。包装ラインに携わり続けるからこそ得られる成長が、そこにあります。
もうひとつ、包装ラインに関わる仕事のやりがいを挙げるなら、自分が携わってきた製品をお客さまが手に持ち、購入されるのを実際にお店で目にした瞬間です。LIONの洗剤と他社の洗剤のどちらにしようか思い悩んでいる姿を見た時には、声をかけて背中を押してあげたい感情が込み上げてきます。もちろん、本当にはしませんよ(笑)
実は私にとって、その光景こそがお客さまと「未来のより良い習慣」を結ぶ架け橋なのです。自分の一番身近にいるお客さまと言えば、育ててくれた両親や、今、一緒に暮らす家族になりますが、みんな、「この洗剤はよく汚れが落ちるね」「香りがとてもいいね」と言いながら、LIONの洗剤を使ってくれています。担当するラインで作った製品は感じる愛情もひとしおですが、その製品を愛してもらえるのは言葉にならないほどうれしいんです。
だからこそ、より便利な製品を送り出したい。生活の質を高めて、「未来のより良い習慣」と呼べるような変化も届けていきたい。家族への想いも、お店で偶然目にしたお客さまも一緒です。生活に関わらせてもらう限り、私たちには、さらに上のものづくりを目指す責任があると思っています。
「未来のより良い習慣」を届けるためには、私たち自身が「未来のものづくり」に向かって変化を遂げていくことも重要だと考えています。全国の工場と同様、大阪工場ではロボットやAIなどの技術を生産ラインの中に導入し始めています。実用的な技術もあれば、試験的な導入段階の技術もありますが、今後、様々な工程でますます最新技術が活用されていくことでしょう。
大切なのは、技術を含む世の中の流れや変化を読み取り、私たちが順応しながら日々成長していく姿勢だと思います。例えば、ロボットを導入することで人の手を使う負担は減るかもしれません。しかし、扱う機器が増えるという意味では扱うための新たな知識と技術が必要となりますので、扱う側が変化に順応し、日々成長していくことが、お客様の生活に役立つ高品質な製品を、安定的に供給することに繋がると思っております。
私自身は、今後も包装工程のエキスパートとして成長を目指して、お客さまと生活への貢献を果たせるように活躍のフィールドを広げていきたいと考えています。LIONを志望する方々といつか仕事のやりがいや製品への愛情を分かち合い、共に使命を果たしていく仲間になれたら、とてもうれしいですね。