私は現在、ハミガキや洗口液などのオーラルケア製品の包装工程に携わっています。包装工程は、製造されたハミガキや洗口液を容器に充填し、製品化するステップを受け持ちます。製品がお客様の手に渡るまでの最終的な工程であり、お客様に安心して使っていただくために、より良い品質の製品をご提供できるよう心がけています。具体的には設備のオペレーション業務や工程点検のほか、万一生産ラインにトラブルが発生したときには、その解決を図ることも役割の一つです。

製品を作る流れのなかでは、ときに予期せぬトラブルが起きることがあります。前例がないケースも多く、そんなときは原因を特定し解決策を見つけるために、試行錯誤を繰り返します。また、そうしたトラブルが起きないように、工程を安定させるための改善も大事な仕事です。オーラルケア製品は日常に欠かせないものですから、「必要なときに確実に手に入ること」が企業としての使命だと考え、高品質な製品をつくるとともに、いつも変わらず安定して生産できる体制づくりに努めています。

私が洗口液の担当に決まったとき、生産がフルで動いており、夜勤を行う必要がありました。女性の３直勤務（夜勤）は初めてのことでしたが、ベテランのパート従業員の方々の知恵も借りながら、ラインのリーダーとしての責任を果たし、生産数量を確保できたことは、たくさんの学びと大きな自信を与えてくれました。

また、入社2年目の時、生産工程が安定しない時期があり、私なりに解決の方法を考えて提案したところ、それが採用されたことがありました。経験が浅い私にとっては大きな課題でしたが、やりたいと声をあげたときに年次関係なく意見を聞き入れてもらえたことは、本当に嬉しく思いました。そして、先輩たちの協力にも助けられ、チーム一丸となって課題を解決できた時、この仕事を選んでよかったと心から思いました。

もともと、ものづくりの仕事がしたいと思っていた私にとって、ものづくりを通して人々の変わらない日常に貢献できるライオンでの仕事には、とてもやりがいを感じています。

お客様により良い習慣づくりを提供するためには、安心・安全な製品を作り続けることが第一です。そのためには、昨日よりも今日、今日よりも明日、つねにより良い生産体制をめざして改善し、成長していくことが必要です。新規に設備が導入されるときには、実際に使う私たちからも要望を出し、品質を維持するための方法を考え、実際の稼働に向けて不具合があればそれを解消することに取り組みます。

その際には、オペレーターやライン管理者、機械の運用や設備のメンテナンス担当者など、多くの部所の人とやり取りをすることが必須のため、積極的にコミュニケーションを図り、様々な意見に耳を傾けながら、安定稼働の道を探ります。そんな一つひとつの取り組みが、生産現場をより良い方向に変化させ、私自身の成長にもつながるのだと思います。それだけに、生産ラインが完成し、想定通りに稼働し始めたときには大きな達成感を味わうことができます。

オーラルケア製品は、毎日使うものであり、歯の健康を保つという人生の基礎を支えています。そしてそれは、「おいしいものをおいしく食べる」といった当たり前の幸せにつながることでもあります。私が製造に携わった製品が店頭に並び、それをお客様が手に取ってくださる様子を見るのは、何度見てもうれしく、ものづくりの仕事を通して、人々の日常に寄り添い、「より良い習慣づくり」を支え続けるライオンにあらためて魅力を感じる瞬間です。

今後、時代の変化やお客様のニーズの変化により、仕事のやり方やつくるものも変わっていくと思います。例えば、機器の導入においても、技術の進歩によって扱う側にも知識・技能が求められます。そんなとき、「わからない」「できない」ではなく、変化に柔軟に対応できるように知識を深め、どうすればより良いものづくりにつなげられるかを現場の中心となって考えていける存在になりたいです。

そしていずれは、工場でものづくりに携わった経験を活かし、「生産現場の人々の働きやすさにも配慮した製品開発」に貢献できたらと思います。現場の人たちが製造しやすいものであれば、結果的に製品は安定した品質の高いものになり、お客様により良い製品を提供することができるはずだと考えているからです。

とはいえ、今はまだ可能性を広げていく時期だと思い、新しいことに挑戦し、たくさん経験を積みたいと思っています。そのためにも、普段から自分のいる職場だけでなく他部所の方とコミュニケーションをとり、さまざまな意見に耳を傾けて、知識を吸収することを通して、お客様の「より良い習慣づくり」に貢献したいと考えています。