ブランドコミュニケーション担当
profile
新卒でリスティング広告やバナー広告といったデジタルメディアを扱う広告代理店へ就職。営業として、EC業界等に向けた広告施策の企画・提案を行った。ライオンに入社後は、オーラルヘルスケア製品におけるブランドコミュニケーション戦略の立案・実施を担当している。
私はオーラルヘルスケアチームの一員として、『クリニカ』や『デントヘルス』、子ども向けのプログラム『おくち育』などの宣伝施策をはじめとしたブランドコミュニケーションを担当しています。具体的には、戦略立案から始まり、予算管理、年間スケジュールの策定、メディアの選定、施策の実行まで行います。ブランドの事業戦略やターゲット層に合わせて、最適な伝達方法を広告代理店と協力して検討し、企画に落とし込んでいます。
施策はさまざまで、テレビCMもあればSNS、YouTubeといったデジタルメディアを活用する場合もあります。インターネットが浸透している今、生活者が情報を得る手段が多様化しています。コミュニケーションにおいても一つの手段、一つの訴求内容だけで一気に成果を上げることは難しいものです。さまざまな価値観やライフスタイルに合う方法を考え、コミュニケーションを最適化できるようにチャレンジを続けています。正解が一つではないので難しさもありますが、売上シェアが伸びるなど成果が数字として見えることも多く、手ごたえを感じられる仕事です。
前職では広告代理店の営業として、ECサイトなどのダイレクト商材を扱う企業向けに広告施策を企画していました。経験を積む中で、戦略立案など上流の工程に興味を持ち、事業会社への転職を考えるようになりました。数ある企業の中でライオンに魅力を感じたのは、私が抱いていた「社会をより良くしたい」という思いと直結するものがあったからです。
ライオンは、ごく身近な日用品をリーズナブルな価格で提供し、人々の健康的な生活習慣をサポートしています。贅沢品ではなく、誰もが購入できる価格帯だからこそ「健康のセーフティネット」として社会に貢献している点がとても魅力的であり、広告業界の経験を生かして製品を広めたいと思い、入社を決意しました。
ライオンに入社して感じているのが、日用品ならではのコミュニケーションの難しさです。ハブラシやハミガキなどは、さほどこだわりを持たずに使っている方が多く、商品名やメーカー名も意識されにくいのです。私自身も転職活動を始めるまでは自分が何というハブラシを使っているのか、記憶が曖昧でした。
高価格品や悩みを解決するために購入する商品であれば、しっかりと内容を確認して「これだ」というものを選ぶでしょう。宣伝をする際も商品のスペックや効能、競合商品と差別化できるポイントなどをしっかり伝えることが求められます。しかし、毎日の生活習慣であるハミガキの多くは、低価格な消耗品です。ドラッグストアやスーパーの店頭で、短時間で選ばれる傾向が強いものなので、商品棚の前に立ったときに「なんとなくいいな」と手に取ってもらえることがポイントです。
ライオン製品は一つひとつこだわりを持って作られていますから、社員としては機能を丁寧に説明したい気持ちもありますが、あえてシンプルな説明にしたり、パッとイメージが伝わるような広告表現を心掛けています。日用品は吟味して購入されることが少ない商品であるからこそ、購買動機として広告が影響する割合が高い点も特徴的です。宣伝が与えるインパクトが大きい分、やりがいを感じます。
私の所属するオーラルヘルスケア製品のチームでは、各メンバーが担当のブランドを持ち、チームリーダーや部門の上司へ相談しながら取り組んでいますが、話しやすく素敵な方ばかりで、安心して仕事ができています。打ち合わせは若手もベテランも関係なく、意見を交わせる心理的安全性のある環境です。キャリア入社は新卒のような同期のコミュニティもなく、上手くやっていけるか不安に感じていたのですが、まったく心配には及びませんでした。部長は採用面接の際にも面談していただいたのですが、当時から私の話を寄り添って聞いてくださったことが印象に残っていました。今も施策による気づきなどを報告すると、本当に興味を持って聞いてくださいますし、その度に新しい角度からのアドバイスもいただけて、とてもありがたいです。
在宅で仕事をすることが多いですが、オンライン上で円滑にコミュニケーションが取れているので孤独を感じることもありません。夜は社員食堂がバーとして営業しているので、出社した日にはチームメンバーとのコミュニケーションに使うことがあります。
ライオンに入社してから日用品ならではのブランドコミュニケーション、デジタルメディア以外の宣伝手法の企画など、知見が深められたという実感があります。一方で、ブランドマネジャーなどと話をすると、自分の考えが足りていない部分に気づかされる場面もあります。一日でも早く、みなさんと同じ目線で意見を交わせるようになりたいですし、より高い価値を提供できるように努力していきます。
ワークライフバランスという言葉がありますが、ライオンは社員の「ライフ」を大事にしてくれる会社です。これは、人々の心と身体のヘルスケアの実現を目指し、生活者と同じく、社員も健やかな毎日を過ごすことの企業文化が浸透しているからです。からです。料理や洗濯、掃除といった家事の時間も大切にして、プライベートな時間を丁寧に過ごすようになり、日々の暮らしにも学びがあると気が付きました。