H&H事業本部 薬品事業部
profile
「多くの人の自信や幸せにつながる商品を作りたい」という想いで、約14年間化粧品メーカーでスキンケアやメイク、ボディケアなど幅広い商品の企画開発業務に携わる。市場分析や顧客調査でリサーチを行い、研究所やデザイナーと連携しながら、内容物やデザイン開発など商品化に伴う業務、社外への発表や営業部門との販促物の制作などのプロモーション活動を行ってきた。
前職は化粧品会社を3社、通算で14年ほど、化粧品の開発に携わってきました。化粧品は、人によって趣向が分かれるカテゴリーなので、どのような方のニーズに応えられる商品にするのか、それをどのように実現して情報発信するかが勝負です。性別・年齢を問わず“きれいになること”は自信につながりますし、新しい化粧品を使うときは、“どんな自分になれるのだろう”とワクワクし、幸せな気持ちになれます。このような気持ちを提供できる商品を0から生み出すのはとてもむずかしい反面、大きなやりがいを感じていました。
そうしたなかで転職を考えた理由は、時間や住んでいる場所などにとらわれず、より多くの方に幸せを提供できるような商材に携わりたいと感じるようになったからです。私の周りには美容好きな方が多いのですが、出産や結婚などのライフイベントを機に美容に時間を割いたり興味を向ける余裕がなくなってきたという声に触れ、姿を目にしたからです。そのような方でも毎日必ず使うモノに、きれいになれる要素を組み込めないだろうか――そう考えて日用品業界への転職を決意しました。ライオンが掲げるReDesign、「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する」は、ルーティンであった“面倒なこと”をただ楽にする、マイナスをゼロにするだけでなく、むしろ楽しいコト、幸せな時間に変えていくことになります。このパーパスを知り、共感し、ぜひライオンで働きたいと思い、入社しました。
私が開発に携わったのが乾燥ケアブランドの「フェルゼアプレミアム」シリーズです。お手入れの中でも一番気にされる方が多い“顔”の乾燥対策に着目し、医薬品生まれの優れた保湿成分“ヘパリン類似物質”を配合し、肌の保水力を引き出します。メディカル発想で、ヘパリン類似物質を配合した配合製品による肌のケア方法“ヘパリンスキンケア”を推奨するシリーズです。乾燥肌を治療できる医薬品の「クリーム」「バーム」と、デイリーに使える医薬部外品の「泡の化粧水」があります。このシリーズは、肌の疾患を治すだけでなく、その先の「美しい肌」になりたい、という美容要素を兼ね備えたブランドになることを目指しています。
パッケージづくりから開発チームに加わり、今回初めて医薬品の法規制のハードルを体験しました。商品の特徴を伝える情報や訴求コピーづくりは、化粧品のときとは想像をはるかに超える厳しさで、新しいことを提案する場合の基準が非常に難しい分野だと感じました。そして、限られた表現のなかでどのように特徴を訴求するか、法規制を管轄する部門と何度も何度も折衝して決めていきました。確かに折衝は大変でしたが、さまざまな部門からの意見でこの商品が磨き上げられていくので、たくさんのお客様からご支持をいただいた際には、それだけ多くの人たちと喜びを分かち合えると感じています。
私が所属する薬品事業部は、“これだけ効きます”という効果の高さを謳うプロモーションが主で、“ビューティー商品をどうアピールするか”という知見がありませんでした。お客様向けのブランドサイト、店頭ディスプレイ、リーフレットに“きれい”というコンセプトが伝わるような工夫を凝らしたり、モデルを起用して気持ちよく塗るシーンを動画で撮ったりといった点に、これまでの知見を活かして提案を重ねていきました。
ライオンが携わっている日用品の分野はあらゆる人に使ってもらえる可能性の高いカテゴリーなので、これまで以上に多くの人の生活に貢献できるモノづくりがしたいと思っています。
薬品事業部が取り扱うのは、悩みや苦痛を感じていても「仕方ない」「我慢するしかない」と諦めている人を手助けすることができる製品で、非常にやりがいを感じられる分野でもあります。
ライオンの薬品部門は「バファリン」など非常に認知度の高いブランドを持っている一方、わたしが携わる乾燥肌治療薬の「フェルゼア」やかゆみ治療薬の「メソッド」などは、これから多くのお肌のかゆみや乾燥などの症状に悩む方の手助けができる可能性を秘めているブランドなので、どのように成長させられるかを考えることも今のやりがいです。
わたしの目標は、商品やサービスを通じて多くの人に毎日の小さな幸せを提供することです。そのためにも、日々の不安・不便にアンテナを張り、その気づきが自分だけではなく、多くの人が感じているものなのかを丁寧に検証する力を磨いていきたいと考えています。
ライオンにはフルフレックス制度やリモートの活用などができる環境があり、働き方の自由度が非常に高いと感じます。チームメンバーにはお子さんがいる方もいますが、お迎えの時間だけ中抜けしてその間は勤務時間から差し引いたり、外部の方との打ち合わせなどがない日はリモートワークで通勤時間を効率化したりと、それぞれの状況に応じて働き方を選択しています。
ライオンは、自己啓発を支援する制度も非常に充実しています。マーケティングなどの自己研鑽のためのセミナーはもちろん、ヨガレッスンなど健康に関わるプログラムもあります。また、コロナ禍でもオンラインで社内の人たちと交流できる場が用意されたりしています。社員の働きやすさを考えた取り組みがなされているという印象です。