ライオン株式会社(代表取締役兼社長執行役員:竹森 征之)は、水環境保全に関する国内最大の学会である日本水環境学会において「年会学生ポスター発表賞(ライオン賞)」を授与しています。17回目となる「ライオン賞」は、2025年3月18日(火)に第59回日本水環境学会年会(2025年3月17日~19日 於:北海道大学(北海道))にて発表・表彰され、最優秀賞は東京大学の熊田 梨音さんに決定いたしました。
当社は、「洗うこと」を通じて、常に水との深い関わりのなかで事業を展開し、1960年代には生分解性の高い洗浄成分を配合した洗剤、1970年代には業界に先駆けた無リン洗剤、近年では節電や時短にも繋がる節水型製品など、各時代の最先端技術で水環境に配慮した製品を開発してきました。こうした水資源保護活動の一環として、日本水環境学会において2009年に「ライオン賞」が創設され、優秀な研究活動を表彰することにより、若手研究者への支援を行っています。
(氏名は五十音順・テーマ名称は「日本水環境学会」講演プログラムより)
氏名 | 学校名 | テーマ |
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熊田 梨音 | 東京大学 | 限外ろ過膜モジュールを用いた水試料からの原虫およびウイルス同時濃縮方法の検討 |
氏名 | 学校名 | テーマ |
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池田 澪 | 北海道大学 | 光と下水中有機物を利用したエネルギー自立型バイオ光電気化学セルによる水素生成 |
宇貫 真布 | 北海道大学 | 異なるSporomusa属細菌の生物電気化学的二酸化炭素還元酢酸合成 |
占部 杏珠 | 静岡県大学 | 牛ふん由来バイオ液肥の利用拡大に向けた高付加価値化技術の検討 |
北島 魁十 | 大阪大学 | 高濃度NH4+耐性嫌気性消化微生物群集の集積における嫌気性膜分離法の有効性 |
郷 義基 | 北海道大学 | 有機リン系農薬シアノホスの塩素処理に伴うコリンエステラーゼ活性阻害性の変動と毒性寄与物質の同定 |
佐藤 麻衣 | 山梨大学 | 山梨県内の下水中における薬剤耐性大腸菌の存在実態調査 |
下道 勇波 | 東京農工大学 | N2O還元細菌Azospira sp. strain I13のポリリン酸蓄積に関する生理学的特性評価 |
清水 敦翔 | 東京農工大学 | 非脱窒性N2O還元細菌Afipia carboxidovorans strain SH125の生理学的特性 |
高山 知大 | 秋田県大学 | 原油添加微生物燃料電池で機能する鉄(II)還元細菌の発電性能 |
竹内 広海 | 東京大学 | 雨天時簡易放流の塩素注入が大腸菌、大腸菌ファージ及び腸管系ウイルスに与える不活化効果 |
友井 幹太 | 京都大学 | 塩素処理における含臭素ハロ酢酸の高濃度生成条件とその制御 |
中川 直樹 | 北海道大学 | 感染価評価手法とviability PCRを併用したヒトパレコウイルスの塩素処理性の評価 |
長瀬 和真 | 東北大学 | 温度が無酸素環境下でのN2O除去プロセスに与える影響の評価 |
野口 素 | 兵庫県大学 | アニリン分解微生物群集における機能的相互作用の網羅解析 |
福井 光貴 | 愛媛大学 | 沿岸海域をフィールドとした生分解性・汎用プラスチックに対するポリ塩化ビフェニル異性体の吸着特性と吸着量の時系列変化 |
三国 向日葵 | 静岡県大学 | 駿河湾と大阪湾における海水および海洋プラスチックごみを対象とした多環芳香族炭化水素類とプラスチック添加剤の汚染実態調査 |
村松 歩佳 | 山梨大学 | 下水中の病原ウイルス・細菌および薬剤耐性遺伝子へのPegcision®法の適用 |
森本 実咲 | 東洋大学 | アナモックスプロセスにおけるN2O発生源の推定 |
矢野 涼介 | 岐阜大学 | 塩素消毒前後のNOMプロファイルの変化の把握を指向したEEMとLC-QTOF/MSデータの相互解析 |
山下 颯斗 | 北海道大学 | GC/olfactometryを用いた一級アミン類の塩素処理生成物の浄水カルキ臭への寄与率推定 |
当社は、今後も環境保全及びその活動支援に努め、サステナブルな社会への貢献を目指してまいります。
(参考)
◎「日本水環境学会」及び年会学生ポスター発表賞「ライオン賞」について
【公益社団法人 日本水環境学会】
水環境に関連する分野の学術的調査や研究、知識の普及、健全な水環境の保全と創造への寄与、学術・文化の発展への貢献を目的とした公益法人。学術・技術の情報発信ツールとしての学術雑誌の発刊、会員相互の闊達な意見交換の場としての日本水環境学会年会と日本水環境学会シンポジウムの開催、次世代を担う人材育成や水環境文化活動の普及を目指した各種表彰活動、国際交流・国際協力を目的とした英文学術雑誌の発行、国際会議の開催や表彰活動、最新の情報を普及するためのセミナーの開催など、幅広く活動している。
【年会学生ポスター発表賞「ライオン賞」概要】
表彰対象:年会においてポスター発表を行う大学、高等専門学校、短期大学在学の学生会員
目 的:優秀な研究活動を表彰することによる若手研究者への支援
選考方法:学会参加者による投票にて決定
報道関係の方 | コーポレートコミュニケーションセンター | TEL: 03-6739-3443 |
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