ライオン株式会社(代表取締役社長・掬川 正純)は、熊本県合志市(市長・荒木 義行)と、地域社会の発展及び口腔健康の実現に貢献する包括的連携に関する協定を、2022年1月24日(月)に締結しました。当社は、この連携を通して、口腔ケアの意識を高めるきっかけづくりになるアプリケーションの提供や具体的なオーラルケアの方法の提案などを行い、合志市における口腔健康の実現を支援していきます。
左:熊本県合志市 荒木 義行市長
右:ライオン株式会社取締役上席執行役員 久米 裕康
■包括的連携協定締結の背景
近年、歯・口腔の健康と健康寿命の関係が明らかになり、歯科医師や歯科衛生士によるプロケアと自ら行うセルフケアの連携による予防歯科が注目されています。当社は、幼少期から高齢者まで、様々な製品・情報発信を通じたオーラルケアの習慣づくりを長年提案してきたことに加え、新たに、各個人の口腔に関わるデータを活用し、より専門的でパーソナライズされた口腔健康習慣づくりをサポートする事業(以下、本取組)に取り組んでいます。
この度、地域社会発展と市民の口腔健康実現に向けてヘルスケアデータを活用した先進的な取り組みを進めている合志市に、本取組の趣旨に賛同いただき、包括的連携協定を締結しました。今後、当社と合志市は本取組において、合志市市民の皆さまへご自身のお口の健康状態について考えるきっかけとなるアプリケーションの提供や、口腔ケアに興味関心を持っていただくための情報提供などを通じて、予防歯科の新たな行動習慣化と地域活性化の手段を見出してまいります。
■協定の概要
<協定の目的>
合志市と当社が包括的な連携及び協力関係のもと、相互の人的及び知的資源等を活用し、市民の方々の口腔ケア意識向上による新たな口腔ケア習慣の提案等により、地域社会の発展及び口腔健康の実現に貢献する。
<連携・協力事項>
市民の皆さまに対する口腔ケア意識の向上、デジタルを活用した口腔健康習慣の定着支援に関する活動
<合志市での実施内容詳細(予定)>
本取組では、合志市の地域住民に対する健康増進支援の知見と、当社の予防歯科啓発のナレッジや画像・簡易アンケートからお口の健康度を見える化するデジタル技術※1,2を組合せ、市民の方々の口腔関連データを活用した口腔健康の習慣化と、生活介入による歯科健診受診率向上を促してまいります。生活文脈に合わせた様々な情報提供や、自宅にいながら口腔関連データに基づく日々の口腔ケアに関するアドバイスを受けることで、セルフケアの見直しや、定期健診の受診など、ご自身・ご家族の口腔健康を考える新しいきっかけづくりを促し、地域社会の自律的な口腔健康習慣の定着に繋げてまいります。
■ライオンの経営ビジョンとパーパスについて
当社は、2030 年に向けた経営ビジョン「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」の実現に向けて、「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する(ReDesign)」というパーパス(存在意義)を起点とした経営に取り組んでいます。2021年に中長期経営戦略フレーム「Vision2030」を策定し、3つの成長戦略を設定しました。成長戦略の一つとして、4つの提供価値領域における成長加速に「オーラルヘルス」を掲げています。「オーラルヘルス」では、オーラルケアの革新的な製品・サービスを一人ひとりの生活文脈の中に、ヘルスケアの新たな形として溶け込ませることで、予防歯科行動の習慣化へ貢献してまいります。その実現においては、口腔健康データを利活用するPOHR(Personal Oral Health Record)の事業基盤を構築し、家庭、企業、歯科医院、自治体・教育機関、地域社会など、お口の健康に関わる全ての接点において、ステークホルダーとの連携により様々なサービス展開へ繋げ、予防歯科行動の社会トレンド化と社会システム化を図ってまいります。
本取組はこの「オーラルヘルス」の事業の一つとなります。当社は、幼少期から高齢の方まで、誰もが自分に必要な口腔健康習慣を積み重ねて、一人ひとりの心と体のヘルスケアの実現に繋げられるよう、目指してまいります。
<参考情報>
※1:歯ぐきチェックツール「HAGUKI CHECKER(ハグキチェッカー)」
https://haguki-check.lion-apps.jp/pc.html
※2:当社従業員の健康診断データをAIで機械学習させることにより、ご自宅や外出先から簡易アンケートに回答することで、現在のお口の健康度をチェックできる技術です。
社内での活用については、2021年11月8日に発表済みです。
https://www.lion.co.jp/ja/company/press/2021/3687
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