贈呈式の様子
次代を担う子どもたちがふるさとの自然にふれ、自然との語らいを通して豊かな人間性を育み、自然環境の保全と快適な環境づくりに主体的に参画していくことを目指す、ジュニアエコプロジェクト「ライオン 美ら action」~みんなで育む沖縄の未来~の贈呈式が、4月20日に沖縄県庁にて行われました。
県内で優秀なエコ活動を実施している小中学校12校を「環境教育実践校」として認定し、自然環境の保全と快適な環境づくりのためのエコ活動を実践する活動資金として、各校に認定書と目録(各25万円)が贈呈されました。
贈呈式には実践校を代表して、那覇市銘苅小学校・初鹿野修校長と那覇市鏡原中学校・仲西弘子校長が出席され、初鹿野校長は、「子供たちが沖縄の自然を大切にして、環境問題を主体的に考えられる生徒の育成に努めていきたい」とご挨拶されました。
認定校一覧
国頭(くにがみ)地区
国頭村立 奥小学校
国頭村立奥小学校は、県指定環境モデル校として、平成20年~22年の3年間にわたって、奥川の水質保全における研究活動を推進するなど、環境教育に積極的に取り組んできました。
今回の助成金を有効に生かして、「奥川の水質調査」「奥川の水棲生物調査」「奥川のクリーン活動」「マングローブの苗作りと奥川汽水域への植栽実験」「奥川へのアユの放流」「ヤンバルクイナのコールバック調査(生息調査)」を行います。
学級数:3クラス / 児童生徒数:8名 / 学校長名:浜口 茂樹 校長(2011年5月現在)
活動内容と詳細
- 4月:マングローブ(メヒルギ)種子採取、種子植え付け
- 6月:奥川・汽水域の海水濃度調査
- 7月:土だんご作り・投入、奥川水質調査(事前)
- 9月:奥川水質調査(事後)
- 11月:マングローブ(メヒルギ)の移植場所選定・決定
- 2月:ヤンバルクイナコールバック調査、
マングローブ(メヒルギ)の移植(奥川へ)
名護市立 屋我地中学校
名護市立屋我地中学校は、これまでも学校周辺のマングローブ保全活動や海浜清掃活動等を通して、環境教育に積極的に取り組んできました。
今回の助成金を有効に生かし、全学年の総合的な学習の時間において、「マングローブ保全活動等の植林活動」、学校行事等で「学校周辺海浜のクリーン活動」に取り組みます。
学級数:4クラス / 児童生徒数:31名 / 学校長名:池田 満 校長(2011年5月現在)
活動内容と詳細
- 4月:活動趣旨及び方針、年間計画の検討、
マングローブ(メヒルギ)に関する調査学習 - 5月:マングローブ(メヒルギ)種子採取、メヒルギの植樹及び林内のゴミ拾いやメヒルギに絡まった海藻取り
- 6月:マングローブ(メヒルギ)に関する研究
- 7月:1学期まとめ
- 8月:マングローブ(メヒルギ)に関する自由研究
- 9月:自由研究発表
- 10月:マングローブ(メヒルギ)林内の
クリーン活動及び成長観察 - 2月:海浜のゴミ拾い活動
- 3月:活動まとめ
中頭(なかがみ)地区
うるま市立 宮城小学校
うるま市立宮城小学校は、これまでも環境教育に積極的に取り組んでおります。
今回の助成金を有効に生かして、全学年の生活科及び総合的な学習の時間において、「身近な生物と環境」をテーマに、「マングローブの植林」等の活動に取り組みます。
学級数:3クラス / 児童生徒数:10名 / 学校長名:大城 盛仁 校長(2011年5月現在)
活動内容と詳細
- 5月~2月:メダカ・トーイユの飼育(成魚、卵採取、稚魚の飼育)
- 6月:マングローブの種を採取し栽培した苗を植林
- 7月~2月:マングローブの種を採取し栽培
- 7月:水田の作成・苗の育成・田植え
- 8月~9月:稲の栽培、世話、水田にメダカを放流
- 11月:水田の管理・稲の収穫
読谷村立 読谷中学校
読谷村立読谷中学校は昨年8月に新校舎に移転したことから、毎年2月に学校美化コンクールを実施して児童生徒の環境に対する意識の高揚、情操教育に取り組んできました。
今回の助成金を有効に生かして、生活環境である「校内の美化環境の整備」「校内のクリーン活動」「花壇作り」等に取り組み、環境を大切にする心を育んでいきたいと考えています。
学級数:23クラス / 児童生徒数:787名 / 学校長名:大城 茂一 校長(2011年5月現在)
活動内容と詳細
- 4月:学級園・プランター・教材園の割り当て
- 5月~7月:肥料の準備、農具室の清掃、台風対策
- 8月~9月:台風の片づけ、秋の花種まき、苗の購入
- 10月~12月:冬の種まき、苗の購入、卒業式に向けた花植え
- 1月~3月:農具室の清掃、プランターの整理、新年度の準備
那覇(なは)地区
那覇市立 銘苅小学校
那覇市立銘苅小学校は、開校7年目の新しい学校ですが開校当時からビオトープ創出を図る環境教育等、これまでも地域人材を生かした環境教育に積極的に取り組んできました。
平成23年度は、総合的な学習の時間等を活用しながら、学校のせせらぎを活用した「学校ビオトープ」づくりや、身近な自然環境を生かした環境教育の充実に取り組みます。
学級数:32クラス / 児童生徒数:944名 / 学校長名:初鹿野 修 校長(2011年5月現在)
活動内容と詳細
- 4月~8月:毎週(金)「せせらぎ(ビオテリア)」の清掃活動やそこに住む生き物を飼育・観察。
- 9月~:毎週(金)各クラス、「総合的な学習の時間」に学校で飼育・管理する生物空間(せせらぎ)に対して、動物・植物の飼育を研究。
那覇市立 鏡原中学校
那覇市立鏡原中学校は、地域の環境素材を生かして、これまでも環境教育に積極的に取り組んできました。
本年度は、1学年の総合的な学習の時間において「環境学習を通し、生き方を考える」をテーマに取り組んでいる為、ラムサール条約登録湿地に指定されている漫湖公園周辺の自然環境を生かし、環境調査・環境保全活動等に取り組みます。
学級数:16クラス / 児童生徒数:527名 / 学校長名:仲西 弘子 校長(2011年5月現在)
活動内容と詳細
- 4月:総合学習「チャレンジタイムオリエンテーション」
- 5月:社会見学の事前学習
- 6月:漫湖水鳥湿地センター長講演会、漫湖写生大会
- 7月:漫湖水鳥クリーンセンターの散策
- 8月:環境新聞の作成
- 10月:環境新聞の完成提出
島尻(しまじり)地区
豊見城市立 とよみ小学校
豊見城市立とよみ小学校は、平成11年から13年度まで文部科学省指定研究校として、総合的な学習時間の実践研究を行い、その成果を沖縄県内外に発信し、総合的な学習時間のモデル的役割を果たして参りました。
平成23年度は、日本で11番目のラムサール条約登録湿地になっている漫湖の自然環境を主な学習テーマにおき、漫湖及び漫湖周辺の豊かな自然環境を守ることについて取り組みます。
学級数:25クラス / 児童生徒数:740名 / 学校長名:金城 桂子 校長(2011年5月現在)
活動内容と詳細
- 4月:オリエンテーション(漫湖をめぐる自然、環境について)
- 5月:課題を見つける
- 6月~8月:課題発表会準備
- 9月:中間発表会
- 10月~12月:課題をまとめ発表会を行う
座間味村立 阿嘉中学校
座間味村立阿嘉中学校は、幼小中併置校の為、幼小中が連携し、阿嘉の自然を生かした教育活動を展開しております。幼稚園の海水浴体験や小学校のサンゴ産卵観察会を受け、中学校では体験ダイビングを実施しています。体験ダイビングでは、阿嘉の自然保護活動の一つとしてサンゴの移植にも取り組んでいます。また、ウドゥンの木周辺や浜の清掃、自然をテーマにした総合的な学習の 時間等、自然環境に対する保全意識の高揚を図る取り組みを実施しています。
学級数:2クラス / 児童生徒数:10名 / 学校長名:具志堅 弘 校長(2011年5月現在)
活動内容と詳細
- 4月~3月:学校周辺清掃(毎朝10分間清掃活動)
- 5月~9月:海岸清掃(遠足、水泳教室前、生徒会行事にて実施)
- 5月:総合的な学習時間に「体験ダイビング」「サンゴの移植」実施、潮干狩り体験
宮古(みやこ)地区
宮古島市立 池間小中学校
宮古島市立池間小中学校は、地域の自然環境を教材にした取り組みが進められ、特にオカガニの生態に関する学習は平成7年から継続して取り組んでおります。
平成23年度は、トライアスロン大会前と年末に学校周辺地域のクリーン活動に取り組むとともに、オオガニの生態調査など「池間島の自然環境と生物の関わり」について学習します。
学級数:6クラス / 児童生徒数:35名 / 学校長名:下地 政昭 校長(2011年5月現在)
活動内容と詳細
- 4月:全日本トライアスロン宮古島大会に備え、島内の競技コースの清掃活動(クリーン活動)
- 5月:池間の高齢者から昔の暮らし、自然、生物、などについて聞き取り調査(環境学習)
- 6月:池間ヒャーリクズに参加し、池間の人々と自然環境との関わりについて学習(海神祭・体験学習)
- 7月:オオガニ観察会
- 8月:宮古島のエコエネルギー施設を見学。(エコエネルギー・バスツアー)宮古島の自然環境がどのようにつながり構成されているのかについて考える。
(沖縄・宮古島 生き物の道 バスツアー)
宮古島市立 伊良部中学校
宮古島市立伊良部中学校は、地場産業であるサトウキビやサシバの保護活動など地域環境を大切にする特色ある学習を取り組んできました。
平成23年度は、サシバの飛来数の調査などの保護活動やサトウキビ栽培や海浜のクリーンアップなどの環境保全・美化活動に取り組みます。
学級数:3クラス / 児童生徒数:69名 / 学校長名:平良 善信 校長(2011年5月現在)
活動内容と詳細
- 4月:環境美化部の話し合い(年間活動計画)
- 5月~7月:「校内清掃ボランティア」実施
- 8月:地域ボランティ活動(海浜クリーンアップ活動)
- 9月:サトウキビの植え付け作業、「校内清掃ボランティア」実施
- 10月:サシバ保護の取り組み(サシバ保護集会、サシバ飛来調査等)、「校内清掃ボランティア」実施
- 11月~2月:学級花園整備、プランター整理、運動場整理、「校内清掃ボランティア」実施
- 3月:環境美化部の話し合い
(一年間の振り返り、次年度の取り組み計画)
八重山(やえやま)地区
石垣市立 野底小学校
石垣市立野底小学校は、これまでも身近にある川・海を活用した環境教育を積極的に取り組んでまいりました。
平成23年度は、シュノーケリング体験、カヌー体験、マングローブ探索を通じて身近な環境問題に対して関心を持ち、環境保全の主体的な実践活動を行っていきます。
学級数:5クラス / 児童生徒数:44名 / 学校長名:西前津 松市 校長(2011年5月現在)
活動内容と詳細
- 6月:シュノーケリング体験、野底の漂着ゴミを調べる
- 7月:ウミショウブの受粉観察
- 9月:マングローブの生態系を観察
- 10月~11月:野底マーペー登山
- 1月~2月:野底自然ガイドブック作り
石垣市立 名蔵小中学校
石垣市立名蔵小中学校は、環境教育に積極的に取り組んでまいりました。
平成23年度はラムサール条約登録湿地「アンパル」を守る為、アンパルの観察・調査や清掃活動及び広報活動を通じて生徒の環境保全の意識を育んでまいります。
学級数:8クラス / 児童生徒数:52名 / 学校長名:本成 尚 校長(2011年5月現在)
活動内容と詳細
- 5月:全校あげての名蔵アンパル探検で自然観察会
- 6月:小学校1・2年生の親子で名蔵アンパル観察
- 8月:子ども環境会議への参加
- 12月:名蔵アンパルの清掃活動