ライオングループは、事業活動で関わるステークホルダー(利害関係者)の皆さまからの期待や要望に応えることが重要と認識しています。そのため、ステークホルダーの皆さまとの相互理解が持続可能な成長を続けていくうえで不可欠であり、様々なコミュニケーションの機会を通じて積極的に対話・協働するよう努めています。
皆さまからいただいた貴重なご意見やご提案を真摯に受け止め、社内で分析・検討したうえで今後の企業活動の中に落とし込み、より良いサステナビリティへの取り組みに活かしてまいります。
ライオンでは、株主・投資家、お客様(生活者)、ビジネスパートナー、行政・自治体、非営利団体、地域社会、従業員を主なステークホルダーと位置付けています。
当社は、社会に貢献する企業であり続けるために、ステークホルダーの皆さまの声に耳を傾け、以下のようなコミュニケーションの機会を通じて、ステークホルダー・エンゲージメント*を推進しています。頂いたご意見は経営層や該当部所に報告し、当社の事業活動に生かしています。
* 企業が社会的責任を果たしていく過程において、相互に受け入れ可能な成果を達成するために、対話などを通じてステークホルダーと積極的に関わり合うプロセス(経団連の「企業行動憲章 実行の手引き」(第7版)より参照)
ステークホルダー | 果たすべき主な責任 | 主なエンゲージメントの機会 |
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株主・投資家 |
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Webサイト「株主投資家情報」「ニュースリリース」等 | |
積極的な財務・非財務情報の開示 | 統合レポート | |
お客様(生活者) | よい良い習慣づくり | 普及活動や展示会イベント |
安心安全なモノづくり | 工場見学 | |
生活者視点を重視した商品開発 | 生活者研究:グループインタビュー、 モニター調査 |
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日々のくらしに役立つ優良な製品・サービスの提供 | CM、店頭、通販ECサイト | |
日々のくらしに役立つ生活情報の発信 | ホームページ、SNS等のソーシャルメディア | |
お客様への適切・誠実な対応・サポート | お客様相談窓口 | |
ビジネスパートナー |
●サプライヤー(原材料メーカー、生産委託先)
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●小売店、卸店
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行政・自治体 | 監督官庁への適切な対話 | 協議会・委員会・意見交換会、人事交流 |
地域の社会課題解決に向けた連携 | 協定締結、協働イベントや取り組み | |
対等で健全な関係構築・保持 | 報告会、情報交換 | |
非営利団体
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社会や環境の課題解決に向けた協働・協力支援
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ステークホルダー | 果たすべき主な責任 | 主なエンゲージメントの機会 |
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地域社会 | 社会的・経済的な課題解決 | 社会貢献活動、地域コミュニティへの参画 |
地域活性化発展への貢献と地域共生 | イベントを通じた地域住民との触れ合い | |
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自然環境への配慮 | 環境美化活動 | |
生物多様性の保全 | 地域住民との保全活動 | |
従業員 |
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人材の活用と育成 |
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労働安全衛生の推進 |
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健康増進・管理 | 健康診断、歯科健診 | |
人権の尊重 |
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多様性(ダイバーシティ)の尊重 |
当社は、ステークホルダーとの対話を「当社の目指す方向と社会の要請を照らし合わせ、よき企業市民としてのバランス感覚を確認できる貴重な機会」として重視しています。
最近は、これまでにない社会からの要請に応える必要性が増したことを背景に、ステークホルダー・ダイアログ*の一環として経営層を対象とした勉強会を開催しています。経営に直結するサステナビリティに関するテーマを取り上げ、外部有識者と当社の経営層の間で意見交換を実施しています。いただいた示唆やご意見は、経営に反映させるだけでなく、サステナビリティ活動の促進につなげています。
2022年5月、近年大きな社会問題として注目を集めている「人権尊重」をテーマとして、人権を専門とする外部有識者を講師に迎え、会長、社長、取締役、監査役、執行役員とのダイアログを実施しました。
今後も世の中のニーズをとらえ、社会の要請に応える企業を目指し、様々な形でステークホルダー・ダイアログを続けていきます。
実施年 | 参加ステークホルダー | テーマ |
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2022年 | 外部有識者 | 「人権尊重(「国連ビジネスと人権に関する指導原則」)~今、なぜ人権尊重の取り組み強化が必要か」 |
2021年 | NPO法人 | 「おくちからだプロジェクト」 |
外部有識者、従業員 | 「サステナビリティ浸透」 | |
2020年 | 外部有識者 | 「ESG経営」 |
2019年 | 外部有識者 | 「サステナビリティ経営の推進に向けて」 |
* 企業が自社の社会・環境的活動に対するステークホルダーの意見を反映することを目的とし、様々なステークホルダーを集め開催する双方向の対話のこと