ライオングループは、パリ協定やSDGs等の世界目標の達成に事業を通じて貢献していくべく、2019年に長期環境目標「LION Eco Challenge 2050」を策定しました。2022年には日本を含む世界各国が目標引き上げに動く中、2050年カーボンニュートラルの実現に貢献するため目標を更新しました。生活者とともにつくる 「エコの習慣化」の推進、すなわち『地球にやさしいライフスタイル』 を提供し、くらしをムリなくサステナブルにしていくことで、「脱炭素社会」「資源循環型社会」の実現に貢献します。
当社グループは、生産者責任の一環として、製品の「原材料調達」から「消費者による使用」「廃棄/リサイクル」までのライフサイクルの各ステージで、脱炭素、プラスチックと水循環に関する問題解決にチャレンジしています。
特に、「消費者の使用」のステージでは、家庭での洗濯などには、電力や水が使用されるため、当社製品の使用によるCO2排出量と使用量の割合が最も高くなっています。これからも、環境フレンドリー製品・サービスの提供と「エコの習慣化」の促進により、ご家庭の使用場面での環境負荷削減を推進します。
近年、気候変動は喫緊の社会課題であり、企業経営においても将来の重大なリスクであると同時に、企業活動の新たな機会の可能性でもあります。当社グループは中長期経営戦略フレーム「Vision2030」において、サステナビリティ重要課題への取り組み強化を経営戦略に掲げており、特に「健康な生活習慣づくり」と「サステナブルな地球環境への取り組み推進」を最重要課題と位置付け、CO2削減等リスク低減策の実施とともに、生活者と共につくる「エコの習慣化」など、気候変動のもたらすリスクと機会に対する様々な取り組みを進めています。
当社は2020年に「2℃を十分に下回る目標(Well-below2℃)」としてSBT(Science Based Targets)イニシアチブ*1より認定を取得しましたが、2023年3月に「1.5℃に抑える目標」のSBT認定を取得いたしました。
■今回認定されたGHG(温室効果ガス)削減目標(2030年目標)
*1 SBTイニシアチブは、CDP、国連グローバル・コンパクト、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)によって2015年に設立された国際的な共同イニシアチブで、「産業革命前からの気温上昇を1.5℃に抑える」というパリ協定の目標に向けて、企業が設定する温室効果ガス削減目標が、科学的根拠に基づいたものになっているかどうかの検証・認定を行っています。
*2 スコープ1:自社での燃料使用による直接排出量
*3 スコープ2:自社が購入した電力、熱の使用による間接排出量
*4 当社のGHG排出量に占めるCO2排出量は、99.8%(2022年)です。
*5
スコープ3:自社のバリューチェーンで排出される間接排出量(スコープ1、スコープ2を除く)のうち、購入商品・サービス(カテゴリ1)および販売した製品の廃棄(カテゴリ12)
ニュースリリース:ライオンの温室効果ガス削減目標がSBTイニシアチブの認定を取得
「エコ・ファースト制度」とは、企業が環境大臣に対し、地球温暖化対策、廃棄物削減・リサイクル推進等、自らの環境保全に関する取り組みを約束「エコ・ファーストの約束」(PDF:339KB)し、環境の分野において「先進的、独自的でかつ業界をリードする事業活動」を行っている企業(業界における環境先進企業)であることを、環境大臣が認定する制度です。
当社は、2008年に製造業として初めてエコ・ファースト企業に認定され、その後も長期環境目標の設定に合わせて「エコ・ファーストの約束」を更新してきました。現在の「エコ・ファーストの約束」は、2024年に生物多様性方針策定を踏まえ更新しました。
「エコ・ファースト推進協議会」とは環境行政およびエコ・ファースト企業間の連携を強化し、制度の認知度向上を図るとともに地球環境問題に対する取り組みをさらに充実させることを目的に、2009年12月に設立された組織です。
当社も設立当初から幹事企業の一社として積極的に参加して、2012年度〜2013年度は議長会社を務めました。また、2023年度まで幹事会社として協議会運営に関り、現在は一般会員として協議会に参加しています。